財団法人日本ユニセフ協会
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スーダン・ダルフールで急増するレイプ被害に、国連が非難声明

【2006年10月9日、ニューヨーク発】

スーダン・ダルフールでは、戦闘集団による女性と子どもに対する暴力行為が憂慮すべき事態に陥っています。2003年にぼっ発して以来、その非道な暴力行為はダルフール紛争の特徴のひとつでした。しかし、ここ数カ月間、女性や女の子たちに対する攻撃が国内避難民キャンプ内外で急増しています。

女性や子どもに対する暴力は、数多くのさまざまな戦闘集団が加担し、増加の一途をたどっています。戦闘集団は、対抗勢力への報復手段として一般市民に屈辱的な苦痛を与えていますが、そのような報復行為は国際法上の義務をあからさまに無視するものです。しかし、暴力行為の加害者がその罪を問われることはおろか、罰せられたことを示す事実はほとんどありません

ユニセフ(国連児童基金)、国連人口基金(UNFPA)、国連開発計画(UNDP)、国連人道問題調整事務所(OCHA)、国連婦人開発基金(UNIFEM)、子どもと武力紛争に関する国連事務総長特別代表は、すべての紛争当事者に対し、関連する国連の安保理決議に従うよう求めています。またスーダン政府には、すべての犯罪行為、特に女性と子どもに対する犯罪に対して、厳正かつ透明性のある捜査を行い、起訴する責任を遂行するように求めています。そして、被害を訴えた犠牲者および市民全般を守るため、さらなる策を講じるべきだとも述べています。

上記の各機関は、一般市民の安全を確保するため、アフリカ連合軍(AU)に対して薪置き場や周辺地域の日常的なパトロールを再開するよう促しています。また、国内避難民キャンプ内の武装集団を含むすべての紛争当事者には、すべての暴力行為、特に女性や女の子たちへの攻撃を即刻中止するように強く求め、最後に、暴力行為の犠牲者を支援しているNGO(非政府組織)が、脅しや妨害を受けずに活動できるようにすべきであると訴えています。

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