スマトラ沖地震・津波で緊急募金の受け付けを開始しました
【2004年12月27日】
インドネシアのスマトラ沖で2004年12月26日(日)に発生した地震は大津波を引き起こし、周辺国の漁村やリゾート地は時に6メートルの高さにまで達した津波に襲われました。観光客、漁業者、家屋や車などが波にのみ込まれ、その他にも何十万人という子どもたちとその家族が被災。被災した子どもの多くは、海水浴場で働いたり、漁業に従事して家計を助けていた貧しい漁村の子どもたちです。AP通信は6カ国で11,300人以上が死亡、多数の人が行方不明と伝えています。被害の状況が明らかになるにつれて犠牲者の数は劇的に増えると予測されています。
こうした事態を受け、インド洋周辺地域6カ国(インドネシア、マレーシア、タイ、モルディブ、インド、スリランカ)のユニセフ現地事務所では、現地政府や他の国連機関と協同して被害状況の把握と当座の緊急支援物資の輸送に取り掛かりました。
「今回の地震の規模、そして被害が及んだ地理的範囲はまさに驚異的なものでした」ユニセフ事務局長のキャロル・ベラミーは述べました。「被害を受けた6カ国の沿岸地域に暮らす何十万人という子どもたちが、深刻な危機に瀕している可能性があります」「ユニセフは各国政府による被害調査を支援しており、どのような支援要請にも応じられる体制を整えています
ユニセフでは、緊急支援実施にあたり、被災地域を含むアジア全土の現地事務所を動員しています。支援物資はデンマーク・コペンハーゲンの物資供給センターに備蓄され、支援物資を搭載した飛行機はいつでも飛び立てる状況にあります。
|