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財団法人日本ユニセフ協会



2006年6月15日より呼びかけを開始した「東ティモール緊急募金」は、2006年12月末日をもって受付を終了いたしました。2006年12月20日までにお寄せいただきました募金は、総額約48万円にのぼりました。皆さまの温かなご支援に心より御礼申し上げます。

今後もユニセフは東ティモールの子どもと女性のために、支援活動を続けていきます。

<ユニセフの支援活動から>

© UNICEF Timor-Leste/2006/See

教育

4月以降の騒乱で、首都ディリから郊外へ逃げて避難生活を送っている子どもたちは、家を焼き討ちにあったり、暴力を目にした子どももいます。不安を抱えている子ども達は家に戻るのが怖い、と言います。ユニセフは、そのような子ども達が少しでも日常の感覚を取り戻せるよう、郊外の避難民キャンプで臨時の学校を開きました。メティナロの避難民キャンプでは、ユニセフの支援で研修を受けたボランティアの先生は、歌や踊り、ゲームを通じて勉強のお手伝いをしています。子ども達もみんな、ノートや鉛筆、消しゴムをもらいました。教育省とユニセフでは、学校が壊れてしまった地域には、今後より大きな仮設の教室を設置することも検討しています。

©UNICEF Timor-Leste/2006/Lay
ドン・ボスコキャンプで子どもの栄養調査を行うユニセフスタッフ。

栄養

2006年6月〜7月、ユニセフやNGOの支援をえて、保健省が52の避難キャンプで3,300人近くの子どもを対象に栄養調査を実施しました。その結果、121の子どもが中度の栄養不良、7人が重度の栄養不良とわかりました。ユニセフは、大豆ととうもろこしを混ぜた食料や油、砂糖を、栄養不良の子どもがいる家庭へ配布しました。さらに8月には、ユニセフと地域保健センターが状況を追跡調査し、子どもたちの成長と食事をモニタリングし、親を対象とした栄養指導を行いました。

水と衛生

停止した給水やごみ処理を再開させるため、ディリ市内のほとんどのキャンプで、ユニセフはごみと下水処理の運営を支援しました。2006年9月末までにには、キャンプやディリ郊外で避難した人々を受け入れている地域に生活する6,700世帯へ、石鹸、バケツ、折畳式給水容器などの水と衛生キットを配布しました。又、ディリの16キャンプが給水設備を維持するための支援を受けました。500のトイレが建設され、14,800人がトイレを使えるようになりました。さらに、ユニセフが設置したシャワーブースのおかげで、女の子や女性もプライバシーを守られながら体を洗えるようになりました。