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© UNICEF/HQ99-0663/Giacomo PIROZZI |
ユニセフが水と衛生に関する支援活動をはじめたのは、1966年のこと、インド北部で何百もの村を襲った干ばつの被害に対処するためでした。現在、ユニセフは、80カ国以上で、安全な飲み水や衛生施設を確保し、衛生に関する意識を高めるために活動してきました。
1990年から2004年の間に、12億人以上の人々が、安全な飲み水(改善された水源からの飲み水)を手に入れられるようになりました。また、約12億人の人が、同じ期間に、改善された衛生施設(トイレなど)を手に入れました。
一方で、10億人以上の人々が、いまも安全な飲み水を手に入れられずにいます。このうちの9000万人が、農村に暮らしている人々です。世界中で26億人(5人に2人)が、トイレなどの適切な衛生施設を持っていません。このうちの20億人が、農村の人々です。
18歳未満の子ども4億2500万人に安全な水がなく、
9億8000万人の子どもに適切な衛生施設がありません。
5歳未満の子ども1億2500万人以上が、
安全な飲み水へのアクセスのない家庭で暮らし、
2億8000万人以上がトイレ(衛生施設)のない家庭で暮らしています。
1年間に生まれるおよそ1億2000万人以上の子どもの半分が、トイレ(衛生施設)のない家庭に、5人にひとりが、安全な飲み水へのアクセスのない家庭に生まれています。
安全ではない飲み水、衛生を保つ十分な水やトイレの欠如・・・。これらが絡まりあって、下痢性の病気による子どもの死亡の88%が引き起こされています。年間、下痢に関わる病気で命を失う5歳未満の子ども190万人のうち、実に150万人以上が、こうした環境が原因となって亡くなっているのです。
2000年9月のミレニアムサミットで、世界のリーダーたちは、「世界のすべての人々、特にもっとも弱い立場に置かれた人々、中でもこれからの未来を担う子どもたち」に対する共同の責務を果たすことを確認し、緊急の目標を掲げ、これに向かって協力して努力することを約束しました。これが「ミレニアム開発目標」です。
水と衛生、環境の分野において、ユニセフは、このミレニアム開発目標、および、その後開催された「持続的な開発に関する世界サミット(2002年9月)」、「子どものための国連特別総会(2002年5月)」、「第二回・第3回世界水フォーラム(2000年3月、2003年3月)」において掲げられた目標の達成に向かって活動を続けています。
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水と衛生、環境の分野におけるミレニアム開発目標
- 2015年までに、安全な飲み水への継続的なアクセスのない人の数を半分に減らす
- 2015年までに、基礎的な衛生施設(トイレ)へのアクセスのない人の数を半分に減らす
- すべての学校に、衛生施設(トイレ)と手洗い場を設ける
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ユニセフは、毎年90億米ドルの追加資金さえあれば、2015年までに、現在、この恩恵を受けられずにいる人々に、安全な水や衛生施設を提供できると推定しています。また、これらの資金の80%はアジアおよびアフリカ地域で必要とされています。
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