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財団法人日本ユニセフ協会
 



中東・北アフリカ緊急募金 第6報
ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所シャヒーダ・アズファール代表による声明

【2011年3月24日 アンマン発】

ユニセフは、中東、北アフリカ地域で起きている混乱に危機感を募らせており、これが子どもや若者たちに与える影響を憂慮しています。

バーレーンでは、デモ隊に対する暴力が過激化していますが、その多くを若者が占め、多くの人たちが死亡し、より多くの人たちが負傷しています。

ユニセフは、リビアでの女性や子どもに対する敵対行為の影響を憂慮しており、一般市民を保護するため、あらゆる手段をとるよう、ほかの団体や機関と共に求めております。

シリアからの報告では、催涙ガスを吸い込んでしまったために男の子が亡くなり、女の子が実弾を受けて亡くなったとの一報が入ってきています。また、学童15人が一時的に逮捕され、こう留中にひどい扱いを受けたとの報告もあります。

イエメンでは、2月はじめに反政府デモが始まりましたが、以来、サナア、イブ、アデン、ムカラなどの都市では、少なくとも合計19人の子どもが命を落としています。また、この混乱により、子どもの学校教育にも影響が出ています。

子どもに対する暴力は許されないものです。ユニセフは、どのような事態においても、あらゆる手段を使って子どもと若者の保護を優先させるよう求めます。

国連事務総長は、各国関係者に対して、最大限に自制し、武力の使用やさらなる暴力の行使を防止するため、あらゆる努力をするよう求めた声明を出しましたが、ユニセフはこれを支持いたします。

ユニセフはまた、すべての関係者が、子どもの権利条約、国際人権法、人道法に厳密に沿う形で行動するよう求めます。