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財団法人日本ユニセフ協会




2003年2月17日付

UNICEF アフガニスタン緊急・復興支援情報

バック・トゥ・スクール  2003年3月、アフガニスタンでは再び新学期の季節を迎えています。ユニセフは教育省と協力し、昨年に引き続き「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)キャンペーン2003」を実施しており、キャンペーンの一環として教科書やノートなどの文房具の配布作業を急ピッチで進めています。

 2月の第1週にはノートや鉛筆など入った教育セット「スクール・イン・ア・ボックス」315トンが7機の飛行機によってカブールに到着しました。また翌週には1ケースに子ども80人分の文房具が入ったキット782ケースが、ユニセフ物資センターのあるコペンハーゲンから到着しました。新学期開始を支援するためにユニセフが提供する教育資材はあわせて3200トンに達します。

 今年度ユニセフはアフガニスタンの子ども450万人に、中でも特に女子を中心として学用品の提供を進めています。また、全国各地で教員が使用する様々な教具、教育資材など26万キットがカブールにある配送センターに到着し、各地の小学校に向けて続々と輸送されています。この配送センターは紛争で損害を受けていた建物をユニセフが昨年修復したもので、ここを拠点として全国の学校に向けて様々な教育資材が搬送されています。配送センターの運営は、ユニセフの支援を受けて教育省の職員が行っています。

バック・トゥ・スクール  「バック・トゥ・スクール・キャンペーン2003」の総費用は、約1500万ドル(18億円)に達するとみられています。昨年は予想を大幅に上回る300万人の子どもが学校に戻りましたが、今年度ユニセフは女子の就学率の向上を重点的に支援します。

 ユニセフ・アフガニスタン事務所のシャラド・サプラ代表は「教育セット第一陣の到着は、アフガンのすべての子どもの教育、特に女子教育の推進に向けて次の段階に進んだことを意味します。ユニセフは女子の就学率を高めるべく教育省を支援しています。女子は教育を受けることでより健康と平等を享受することができ、アフガニスタンの復興に参加することができるようなります」と言います。

 3月の新学期開始に向けてユニセフの活動は続きます。