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スマトラ沖地震緊急募金 第8報
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↑ケタパン小学校の授業風景。子どもたちが熱心に先生の話を聴いています。 | ↑ケタパン小学校の手洗い場で、子どもが一生懸命に手を洗っています。 |
↑ムハマディヤ小学校の明るく飾られた教室で、子どもたちが教師といっしょに歌を歌っています。 | ↑ムハマディヤ小学校で、10歳のハーフィズはラウンダー・ゲームの真っ最中です。ちょうど友達にボールを投げたところです。この学校は、地域に大きな被害をもたらした2004年の地震と津波の後、ユニセフが建設を支援した200余りの学校のひとつで、新校舎は耐震性を備えています。 | ↑ムハマディヤ小学校で、ハーフィズくん(10歳)はラウンダー・ゲームの休憩中です。 |
クレジットは全て:©UNICEF Indonesia/2009/Josh Estey
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【2009年12月 バンダ・アチェ発】
保健センターに通っている幼い子どもたちの騒がしい声の中から、ミスリナちゃんとバンガちゃんのひときわ大きな歌声が聞こえてきます。もうすぐ5歳になる2人が生まれたのは、津波の発生からわずか数週間後のことでした。ミスリナちゃんは医療用のテントで、ロシア人医師によってとりあげられました。
センターの保育士、サリアティさんは次のように話します。「この子がミスリナ・フワイダちゃんです。2005年3月13日に生まれました。その友達のバンガ・マフィラーちゃんが生まれたのは2005年4月15日です。」
2人が通っているセンターは、現地ではポシャンドゥ・プラスという名称で知られている総合保健サービス・幼児教育センターで、津波の被害を受けたインドネシア各地にユニセフの支援で建設された多くのセンターのひとつです。子どもたちはこのセンターで体重や身長の測定、予防接種などのサービスを受けています。
診察室では、妊娠している女性たちが妊婦検診や授乳の助言を受けることができます。
このような支援の重要性を身をもって証明したのがアイヌル・マリアさんです。アイヌルさんは、生まれながらに両腕がありませんが、この障害を克服してザイーダちゃんを生みました。ザイーダちゃんは現在、生後18ヵ月。元気な女の子です。
アイヌルさんが話している間も、ザイーダちゃんは母親の膝の上に座っておもちゃで遊んだり、楽しそうにクレヨンで絵を描いたりしています。
「このセンターができる前は、赤ちゃんを産めるとは思ってもみませんでした」とアイヌルさんは話しました。
津波災害後に生まれた子どもたちが通う学校も、以前より衛生施設の整った環境となる予定です。
この地域にある全ての学校で、給水と衛生施設の改善にむけた多くの活動が実施されました。
マタ・イエ小学校では、ユニセフのパートナー団体が、水不足の問題を解決するための掘りぬき井戸の掘削を終え、ホースから流れ出てくる透明な水の検査をしています。子どもたちは大喜びで、あふれ出てくる水と遊んでいます。
ユニセフのテウク・レザは、子どもたちの興奮ぶりはもっともだと話しました。
「この子たちはきれいな水を見たことがありませんでした。だからこそ、我々は給水に尽力してきたのです。」彼はそう述べてから、この給水を機に、子どもたちは良い衛生慣行を学ぶことができるとつけ加えました。
地域社会の衛生慣行と衛生施設を広く改善するため、ユニセフはアチェ郊外のジャワにある拠点下水処理場など多くの施設を支援してきました。テウクと現地の水技師が率いるチームは汚泥処理の全工程を実施し、きれいになった水を自然に返したり、近隣の湿地に送っています。
すこし遠くに目を移せば、5年前にあれほど甚大な被害をもたらした津波としてやってきた水面が、銀色に輝いているのが見えます。津波の後に生まれた子どもたちも、こうした様々な支援のおかげで人生の最良のスタートを切ることができるのです。
↑ヘルス・ワーカーのイブ・サリアティさんは、インドネシアのアチェに大きな被害をもたらした2004年の津波のあとの3ヵ月間に生まれた5歳のミスリナちゃんとバンガちゃんを紹介しています。サリアティさんは、ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で働いています。このセンターは、子どもと親に保健サービスや保育、妊婦検診などを提供しています。 | ↑ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)では、ビタミンAサプリメントを提供しています。 | ↑ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で、アイヌル・マリアさんが娘のザイーダちゃん(生後18ヵ月)と遊んでいます。 |
←ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で、幼い男の子が体重を測ってもらっています。2004年にこの地域に大きな被害をもたらした津波の後、ユニセフが支援して建設したこれらのセンターで、子どもと親は保健サービスや保育、妊婦検診などを受けることができます。 | ←ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で、妊婦の女性が検診を受けています。 |
↑第34小学校の放課後です。生徒たちが遊び場を駆けて行きます。 | ↑マタ・イエ小学校で、新しく掘られた井戸から延びたパイプの水を飲む子どもたち。この地域に大きな被害をもたらした2004年の津波の後、ユニセフが建設を支援した200余りの学校の校舎は、耐震性と清潔な飲み水、衛生施設を備えています。 |
クレジットは全て:©UNICEF Indonesia/2009/Josh Estey
この地域に大きな被害をもたらした2004年の地震と津波の後、ユニセフは地元当局を支援して、耐震性と十分な給水・衛生施設を備えた200余りの学校の校舎を建設しました。また、子どもにやさしい学習方法や教室のデザインなどへの支援を行い、教育の質の改善にとりくみました。