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スマトラ沖地震緊急募金
2009/12/25
第8報
「津波から5年」ユニセフの支援活動報告
2009/10/29
第7報
一日も早く元の生活を立て直してもらうために
2009/10/28
第6報
9万人の子どもたちを対象にした予防接種キャンペーンを展開
2009/10/08
第5報
結婚祝いに命を助けるギフトを ユニセフ、地震被災後に支援を届ける
2009/10/08
第4報
ユニセフ広報官 被災地からの報告 日本ユニセフ協会 スマトラに 50万ドルを緊急拠出
2009/10/07
第3報
テント学校が再開 現地から写真が届きました
2009/10/06
第2報
一部で学校が再開。飲料水、衛生、予防接種、子どもの保護の支援も本格化
2009/10/01
第1報
ユニセフ 人道支援活動を開始 被災者の3分の1は子ども
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スマトラ沖地震緊急募金 第8報
津波被災から5年、バンダ・アチェにおける教育の再建

【2009年12月 バンダ・アチェ発】

ムハマディヤ第一、第二小学校はラウンダー・ゲームの真っ最中です。クラスメートのハーフィズちゃんとタウフィックちゃんは打順を待ちながら、自分たちは本当に運が良かったと考えていました。

2004年12月、インドネシア北部に大きな被害をもたらした津波で、かれらの同級生のほとんどが亡くなりました。こうして学校が再建されてみると、ここがインド洋地域で被害がもっとも深刻な場所だったとは、とても信じられません。

「友達といっしょにいた時、川から黒い水が押し寄せてくるのが見えました。モスクに駆け込み、そこでお母さんと再会して、一緒に山に逃げました」とタウフィックちゃんは話します。

津波災害を生き延びたほかの多くの子どもたちも、タウフィックちゃんと同じような経験をしています。

子どもたちの数が徐々に増え、今年190人に達しました。小学校の最高学年であるタウフィックちゃんは、中学校に進むのを心待ちにしています。この小学校のザヒーラ校長先生にとってこれまでの5年間は、自分と職員たちは想像を絶する災害から立ち直る取り組みの日々でした。

ザヒーラ校長先生は、次のように話しました。「多くの子どもたちが亡くなってしまったけれども、生き残った子どもたちを早く教室に戻そう、と私たちは心に誓いました。そして、子どもたちを避難所からユニセフが提供してくれた仮設の学校に集めたのです。」

津波の発生からまもない時期に子どもたちを教室に戻すことは、復興プロセスの重要な部分です。テントの教室や仮の学習スペースが徐々に常設の校舎に変わりました。これまでにユニセフとパートナー団体・機関は、耐震性を備えた346の学校を建設したのです。

仮設の教室にあまり良い思い出がないハーフィズちゃんは、常設の校舎に戻ることができて喜んでいます。「仮設校舎で勉強するのは大変だったけど、今の教室はなんでもそろってるんだ。」

タウフィックちゃんとハーフィズちゃんの学校は、最初に再建された学校です。他の新しい学校と同様、学校の設備は以前より充実し、教授方法も改善されました。

ケタパン小学校には、ユニセフが提供したより設備の整ったトイレや洗面施設が備わり、子どもたちの中には、地域や全国レベルでの衛生慣行で表彰された子もいます。ムルニアティ校長は誇らしげにこう述べました。「私たちは常に、正しい衛生慣行を実践するよう子どもたちを教育してきました。津波から今日までに、衛生慣行は大きく改善しました。」

第34小学校では、教室から教室へと移動する子どもたちで校庭と廊下が混み合っています。カルマラ校長先生はそんな子どもたちを眺めています。この小学校は、ユニセフの支援で再建された200番目の学校です。再建を通じて、教育の専門家たちは3校を1校に統合し、すべての子どもたちが恩恵を受けられるような長期的な計画を実現しました。

「授業科目を標準化し、様々な背景の子どもたちに公平に教育を提供できるようになりました」とカルマラ校長先生は言います。

放課後、ハーフィズちゃんは学校からほど近い小さな家に歩いて帰ります。家には弟と両親がいます。

壁面の胸の高さほどの所に残る1本の線を指差しながら、ハーフィズちゃんは私たちに、水位がここまで達したと教えてくれました。多くの人々と同様、彼も数日間は両親と会うことができず、お互い生きているかどうかもわからなかったと言います。

ハーフィズちゃんは、生き残ることができず家族との再会を果たせなかった人々がいることを思い、自分はそうでなかったことに対して感謝しています。「たくさんの友達が亡くなっているのに、アラーがぼくに生きるチャンスをくれました。そのことを感謝しています。」

     
↑ケタパン小学校の授業風景。子どもたちが熱心に先生の話を聴いています。   ↑ケタパン小学校の手洗い場で、子どもが一生懸命に手を洗っています。
     
  ↑ムハマディヤ小学校の明るく飾られた教室で、子どもたちが教師といっしょに歌を歌っています。   ↑ムハマディヤ小学校で、10歳のハーフィズはラウンダー・ゲームの真っ最中です。ちょうど友達にボールを投げたところです。この学校は、地域に大きな被害をもたらした2004年の地震と津波の後、ユニセフが建設を支援した200余りの学校のひとつで、新校舎は耐震性を備えています。   ↑ムハマディヤ小学校で、ハーフィズくん(10歳)はラウンダー・ゲームの休憩中です。

クレジットは全て:©UNICEF Indonesia/2009/Josh Estey

* * *

津波被災から5年、バンダ・アチェにおける保健衛生

【2009年12月 バンダ・アチェ発】

保健センターに通っている幼い子どもたちの騒がしい声の中から、ミスリナちゃんとバンガちゃんのひときわ大きな歌声が聞こえてきます。もうすぐ5歳になる2人が生まれたのは、津波の発生からわずか数週間後のことでした。ミスリナちゃんは医療用のテントで、ロシア人医師によってとりあげられました。

センターの保育士、サリアティさんは次のように話します。「この子がミスリナ・フワイダちゃんです。2005年3月13日に生まれました。その友達のバンガ・マフィラーちゃんが生まれたのは2005年4月15日です。」

2人が通っているセンターは、現地ではポシャンドゥ・プラスという名称で知られている総合保健サービス・幼児教育センターで、津波の被害を受けたインドネシア各地にユニセフの支援で建設された多くのセンターのひとつです。子どもたちはこのセンターで体重や身長の測定、予防接種などのサービスを受けています。

診察室では、妊娠している女性たちが妊婦検診や授乳の助言を受けることができます。

このような支援の重要性を身をもって証明したのがアイヌル・マリアさんです。アイヌルさんは、生まれながらに両腕がありませんが、この障害を克服してザイーダちゃんを生みました。ザイーダちゃんは現在、生後18ヵ月。元気な女の子です。

アイヌルさんが話している間も、ザイーダちゃんは母親の膝の上に座っておもちゃで遊んだり、楽しそうにクレヨンで絵を描いたりしています。

「このセンターができる前は、赤ちゃんを産めるとは思ってもみませんでした」とアイヌルさんは話しました。

津波災害後に生まれた子どもたちが通う学校も、以前より衛生施設の整った環境となる予定です。

この地域にある全ての学校で、給水と衛生施設の改善にむけた多くの活動が実施されました。

マタ・イエ小学校では、ユニセフのパートナー団体が、水不足の問題を解決するための掘りぬき井戸の掘削を終え、ホースから流れ出てくる透明な水の検査をしています。子どもたちは大喜びで、あふれ出てくる水と遊んでいます。

ユニセフのテウク・レザは、子どもたちの興奮ぶりはもっともだと話しました。

「この子たちはきれいな水を見たことがありませんでした。だからこそ、我々は給水に尽力してきたのです。」彼はそう述べてから、この給水を機に、子どもたちは良い衛生慣行を学ぶことができるとつけ加えました。

地域社会の衛生慣行と衛生施設を広く改善するため、ユニセフはアチェ郊外のジャワにある拠点下水処理場など多くの施設を支援してきました。テウクと現地の水技師が率いるチームは汚泥処理の全工程を実施し、きれいになった水を自然に返したり、近隣の湿地に送っています。

すこし遠くに目を移せば、5年前にあれほど甚大な被害をもたらした津波としてやってきた水面が、銀色に輝いているのが見えます。津波の後に生まれた子どもたちも、こうした様々な支援のおかげで人生の最良のスタートを切ることができるのです。

   
↑ヘルス・ワーカーのイブ・サリアティさんは、インドネシアのアチェに大きな被害をもたらした2004年の津波のあとの3ヵ月間に生まれた5歳のミスリナちゃんとバンガちゃんを紹介しています。サリアティさんは、ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で働いています。このセンターは、子どもと親に保健サービスや保育、妊婦検診などを提供しています。   ↑ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)では、ビタミンAサプリメントを提供しています。   ↑ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で、アイヌル・マリアさんが娘のザイーダちゃん(生後18ヵ月)と遊んでいます。
←ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で、幼い男の子が体重を測ってもらっています。2004年にこの地域に大きな被害をもたらした津波の後、ユニセフが支援して建設したこれらのセンターで、子どもと親は保健サービスや保育、妊婦検診などを受けることができます。 ←ユニセフが支援する“ポシャンドゥ・プラス”(総合保健サービス・幼児教育センター)で、妊婦の女性が検診を受けています。
   
↑第34小学校の放課後です。生徒たちが遊び場を駆けて行きます。   ↑マタ・イエ小学校で、新しく掘られた井戸から延びたパイプの水を飲む子どもたち。この地域に大きな被害をもたらした2004年の津波の後、ユニセフが建設を支援した200余りの学校の校舎は、耐震性と清潔な飲み水、衛生施設を備えています。

クレジットは全て:©UNICEF Indonesia/2009/Josh Estey

この地域に大きな被害をもたらした2004年の地震と津波の後、ユニセフは地元当局を支援して、耐震性と十分な給水・衛生施設を備えた200余りの学校の校舎を建設しました。また、子どもにやさしい学習方法や教室のデザインなどへの支援を行い、教育の質の改善にとりくみました。

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「スマトラ沖地震緊急募金」は2010年5月31日をもって受付を終了いたしました。
皆様のご協力によって、ユニセフインドネシア事務所に送金できた額は
50万ドル(4,449万円)にのぼりました。
皆様の温かいご支援に心から御礼申し上げます。

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◇ 自然災害緊急募金のご案内 ◇

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