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財団法人日本ユニセフ協会



ガザ人道支援 第13報
ベネマン事務局長 ガザを訪問

【2009年3月7日 イスラエル発】

© UNICEF/NYHQ2009-0060/El Baba

アン・ベネマンユニセフ事務局長は、7日、昨年末から先月に掛けて続いた武力衝突の傷跡が深く残るヨルダン川西岸やイスラエル南部、ガザを含む中東各国・地域の一週間にわたる視察を終えました。

「何の罪も無い子どもたちが、この武力衝突の犠牲者です」と、ベネマン事務局長。「学校は損害を受け、住む家を失い、多くの子どもたちが身体的、精神的に傷を負っています。」

ベネマン事務局長は、武力衝突の舞台となったガザで、損害を受けた学校や小児科病院、心理カウンセリングセンターなどの場所に、またイスラエル南部の町スデロットにある学校も訪れ、今回の武力衝突によって影響を受けたパレスチナとイスラエル双方の子どもたちと直接対話する機会を持ちました。

ガザの学校は深刻な影響を受けており、10校が全壊、168校が部分的に損害を受けました。また、イスラエル南部の学校も武力衝突の攻撃を受けました。

© UNICEF/NYHQ2009-0053/El Baba

ベネマン事務局長は、人道支援活動と復興支援のため、ガザへの支援物資と人道支援専門家のアクセスの制限を解除する必要性を強調しました。ガザでは、学校や病院、クリニック、住宅の再建のための建設資材や水道と下水道の復旧のための資材、学校用の教材などが緊急に求められています。

今回の武力衝突が始まってから、ユニセフは、緊急医療物資を含め、水と衛生施設の修復のための資材や飲料水、公衆衛生物資、栄養不良改善のための治療用の食品などの提供のほか、子どもたちや子どもたちの世話をする人々など、支援の最前線で活躍する人々たちへの心理的サポートなどの支援活動を行っています。また、ユニセフは、できる限り早く子どもと先生が学校に戻れるよう学校教材も提供しました。

「子どもたちには優れた回復力があります。だからこそ、適切なケアと教育の機会を提供し、子どもたちを保護し、普段の生活に戻れるように支援することが、『今』必要なのです。私たちは、今、この時期の支援活動を滞らせるわけには行きません。」(ベネマン事務局長)