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フィリピン 台風21号被災地緊急支援【第2報】
日本人職員 小林りんさんの報告

【2006年12月5日 マニラ発】

11月30日、フィリピン中部のルソン島中南部を襲った大型の台風21号(レミン(コードネーム:ドリアン)。ユニセフ フィリピン事務所の日本人スタッフ、小林りんさんは、5日(火)朝、ユニセフの支援活動の状況を、次のように伝えてくれました。

© UNICEF Philippines/2006/Yap
10月の台風被害の際には、ユニセフから学用品が支援されました。ソルソゴン州ラ・ロサ小学校にて。

「ユニセフは、12月1日、最も大きな被害を受けたと報告されているアルバイ州に1万人x3か月分の緊急保健キットを送りました。また、昨日(4日)までに、マットレス、毛布、マラリア予防の蚊帳などがセットになった被災者支援キットと、飲料水用ポリタンクと浄水剤のセットを、それぞれ4,000セット。米や魚の缶詰を多数と、大型テント7張。これら、総額30万ドルを超える支援物資を被災地に届けました。テント7張は、当面は医療支援活動などに使われる予定です。」

ユニセフは1日、当面の活動に必要な資金として、総額31万ドル(約3600万円)の支援を国際社会に求めました。

「今日(5日)からは、ユニセフの保健・栄養事業担当官や子どもの保護専門官やフィリピン政府の緊急支援計画担当官などで構成する緊急支援チームが、現地で支援ニーズの調査を本格化します。沢山の方々が住む家を失っていますから、シェルターやテントだけでも、まだまだ追加の支援が必要になることは容易に予想されます。ユニセフの現地調査チームは、今週金曜日(8日)までに、具体的にどのような、そしてどれ位の規模の追加支援が必要か、報告してくれる予定です。」

今回の台風で、アルバイ州、ソルソゴン州、北カマリネス州、南カマリネス州、マリンドゥケ州では1万4,000人以上が避難しています。マヨン火山からの泥流で8つの村が埋まり、少なくとも400人以上が死亡、414人以上が怪我をしました。現地の災害当局や救援機関によれば死者数は1,000人を超すと見られています。

大型台風レミンは、ここ2ヶ月でフィリピンを襲った4回目の大きな台風です。アルバイ州の村々は、7月のマヨン火山の活動による被害や、10月〜11月にかけて発生した他の3つの台風による被害からもまだ完全に回復していない状況です。

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