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国連合同アピール − ユニセフ、約15億円の支援を呼びかけ

【2006年12月15日】

© UNICEF 2006/Philippines/Bito

超大型の台風21号の激しい雨と風のために、破壊された橋。 フィリピン ルソン島中南部 アルバイ州、サント・ドミンゴにて。

2006年12月15日、ここ数ヶ月にフィリピンを襲った大型台風の被災者の救援と復興のための今後1年間の活動資金として、国連は、約4,800万ドル(約56億円)の合同アピールを発表しました。

被害状況

2006年9月25日から12月1日までの10週間で、フィリピンは3つの大型台風に襲われました。さらに、12月9日にも台風に見舞われました。これらの強風をともなった台風により、地滑り、鉄砲水、土石流、洪水が発生、家や公共の建物、通信施設、インフラ、道路、端、農作物、漁場などに被害をもたらしました。

2006年11月30日にフィリピンを襲った台風21号レミンはその中でも最大規模で、ルソン島中南部の各州に深刻な被害をもたらしました。沿岸部の農村地帯やマヨン火山周辺の町が一番の被害を受けています。

台風レミンだけでも、死者は1,000人以上と推定されており、18万戸以上の家屋が全壊しました。4回の台風により、12月12日時点で800万人近くが被災者となっており、フィリピンの79州のうち62州が被害を受けています。家屋の被害は延べ8億6,700万米ドル(約1千億円)、インフラへの被害は1億2,700万米ドル(約150億円)、農業の被害は1億1,900万米ドル(約140億円)、校舎の被害は6,200万米ドル(約73億円)にのぼり、被害総額は11億7,500万米ドル(約1,370億円)と、被害の大きさを物語っています。

国連全体としての分野別必要資金額(2006年12月14日時点)

分野

必要資金額(米ドル)

農業

4,300,000

避難所運営

3,500,000

調整/支援サービス

182,336

早期復興

5,650,000

教育

7,000,000

食料

3,627,450

保健

7,424,155

物流

2,750,000

栄養

700,000

保護

950,000

シェルター

8,850,000

水と衛生

3,770,000

48,703,941

ユニセフの支援

ユニセフは、国連合同アピールを受け、被災した子どもたちへの今後1年間の支援活動に必要な資金として、1,292万米ドル(約15億円)の支援を国際社会に呼びかけています。

分野

主な支援内容

主な支援内容

保健

  • はしか、ポリオ、破傷風の予防接種
  • ワクチン輸送・保管のための保冷機器の調達

500,000

栄養

  • 保健センターでの体重測定と栄養状況のモニタリング
  • 微量栄養素の補給や栄養療法
  • 保健員の研修

700,000

水と衛生

  • 500校及び被災地200ヶ所での給水設備修復
  • 500校でのトイレ修復・建設
  • 家庭用水と衛生キットの配布(4万世帯分)
  • 保健・衛生教育

3,770,000

教育

  • 281のデイケアセンター/幼稚園、及び280校980教室の修復、教材(絵本・理科教材・地球儀・衛生キット等)の配布
  • 学用品と衛生用品が入った子ども用キットの配布(幼稚園児・12,819人分、小学生49,340人分)
  • 281のデイケアセンターと980人の小学校教師へ教材と衛生キットの配布

7,000,000

子どもの保護

  • 親と離れ離れになった子どもの再開支援
  • 避難所や被災地域50ヶ所に「子どもにやさしい空間」を設置し、子どもが友達と一緒に学び、遊べるようにする
  • 300人の養育者に心のケアについての研修を行う
  • 2,500人の子ども・若者にグループ活動の機会を提供する

950,000

 

12,920,000

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