ソロモン諸島地震・津波 第2報
【2007年4月3日 ソロモン諸島他発】
現地時間4月2日(月)朝、南太平洋のソロモン諸島を襲った地震。発生当時、ソロモン諸島のイザベル州に居合わせたユニセフ職員も、津波を目撃したと伝えています。被害は時間を追う毎に拡大しています。ユニセフは2日、被災状況の確認のため、先遣隊を派遣。被災地の殆どの地域への交通手段が海路に限られていたり、無線・有線の通信手段が寸断されているため、全容の確認にはまだかなりの時間が掛かると見られていますが、日本ユニセフ協会には、日本時間3日午後3時30分までに以下のような状況が伝えられています。
<現地の状況>
被災地
西部州(Western Province:首都ギゾ)とチョイセル州(Choisel Province)の被害がもっとも深刻と見られる。被災地域の住宅の多くが海岸線に沿って建てられていたため、津波による被害を受けた可能性が非常に高い。
死者
これまでに子どもを含む22名の死亡が確認されているが、未だ被害状況を確認できていない地域が多数あるため、今後相当数に上る可能性あり。
行方不明者
少なくとも数百名
けが人
子どもを含む相当数。
家を失った人
ギゾ周辺だけで5000名。さらに多くの人々が、日差しや雨露をしのぐ手段もないまま、密林の中での避難生活を強いられている模様。
<ユニセフの対応>
緊急支援担当官を被災地に派遣。現地政府と他の人道支援団体とともに、被害状況を調査(現地時間3日深夜までに必要とされる支援内容などを報告予定)するとともに、約1万人分の緊急医療支援キット、学校教材セットなどを被災地に向け搬送。近隣のスバとバヌアツのユニセフ事務所に備蓄していた約4000人分の緊急医療支援キットを被災地に向け搬送中。タイ・バンコクの東アジア太平洋地域事務所とニューヨーク本部が、応援要員や追加活動資金などの準備をはじめています。