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ソロモン地震・津波緊急募金
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第2報
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ソロモン地震・津波緊急募金

ソロモン諸島:津波から半年。
地域の協力が子どもたちの生活を変える。
現地スタッフの視察記録

【2007年10月18日 ソロモン諸島、ギゾ発】

子どもたち
© UNICEF/Solomon islands

ユニセフ教育コンサルタント(ギゾ)
ロイス・ハーベイ

私達はラナンガ島へ向けて10時にギゾを出発しました。とても暑い日でしたが、海はおだやかでした。1時間ほどで、船はラナンガ島へ到着し、4月2日の地震で起こった地滑りの跡をはっきりと見ることができました。崖と岸の間はとても狭く、島は急勾配になっています。最初のコミュニティへ行く途中、津波が3メートルも押し寄せた様子がわかりました。海岸は砂ではなく、岸から1.5mはぎざぎざしたサンゴが露出しています。

復興の進まぬ2つの村

学校まで歩いていく途中、小さなコミュニティを通りました。そこには、テントの中で診療所が運営されていました。土地の争いがあったため、診療所はどこか別の場所に仮の施設を見つけなければいけなかったようです。公民館には、地味で小さな幼稚園がありましたが、子どもの興味を引くものは何もありません。ここでも、別のコミュニティグループと対立がありました。すぐ先の角にもう一つの幼稚園は全ての資材を受け取りましたが、この幼稚園には何もありません。

道を少し進んだところで、小学校と中学校を見つけました。小学校は崩れ落ちていて危険で、使える状態ではありません。中学校は先生の住まいとして使われていました。先生が住んでいた家の柱が崩れてしまったからです。5ヶ月の間、学校は整備されることも再建されることもなかったため、学校には3分の1の生徒しか戻ってきていません。

隣の村の道路は地滑りで崩れてしまったため、村に行くためには急な崖をよじ登らなければなりませんでした。村には、地味で小さい2部屋の建物がありました。傾いた倉庫の中には、教科書が大量に積まれていました。校長は、これらの教科書を置く場所が確保できないので学校を始められないと言います。校長はコミュニティが新しい倉庫を作るのを待っているのです。5ヶ月の間学校は閉まったままで、朝の8時〜10時まで時々子どもたちが遊びに来るだけでした。

ここまではとても悲しい朝でした。

魔法が起きた3つめの村
学校までの急な道をよじのぼる
© UNICEF/Solomon islands
学校までの急な道をよじのぼる

次の村は地滑りの起こったふもとにありました。地震のあと、村のいくつかは埋もれてしまいました。海岸にいた子どもたちは、学校は丘のすぐ上にあると教えてくれました。彼らについて、私たちも登りました。岩がごろごろした道を10分程登った時、私は深呼吸して子どもたちに学校までどのくらいかかるか尋ねました。小さい女の子があと少しだと約束してくれました。「あと少し」登るのにさらに40分かかりました。

実際は、学校は海岸から2km離れていて、全て上り坂です。頂上は、緑の丘と峡谷に囲まれた台地になっていました。あちこちに小さい家、テント、防水シートを使った建物があり、建物の周りには歩道や庭、花壇が整備されていました。さらに10分程歩き続けると学校がありました。学校は木造の小さい校舎で2教室あり、校庭にはとうもろこしや豆、さつまいも、スカッシュ(きゅうりのような形をした瓜科の野菜)が栽培されています。学校までの道沿いには低木やランの花が植えられており、とてもきれいです。

住民が海岸から丘の上へ移築した校舎
© UNICEF/Solomon islands
住民が海岸から丘の上へ移築した校舎

校長がやってきて、中を見せてくれました。どれもきっちり整理されていました。机も役立てられていました。スクール・イン・ア・ボックス(教材セット)のポスターが壁に貼られており、アルファベットのポスターも反対側に貼られていました。教師の机の上には本が並べられています。校長によれば、学校は町がある海岸付近にあったものを、地域の人々が解体し、新しい場所へ黒板一枚ずつ、机を一台ずつ運びました。学校は再び元の状態に戻され、子どもたちは津波のほぼ2ヶ月後には全員学校に戻ってきました。

私はとてもびっくりしました。まるで魔法のようです。どうやって全ての家、鉢、鍋、学校の黒板など全てを山の上まで運んで、たった4ヶ月で元の通りに戻せたのでしょう。かたや倉庫が整理できなかっただけで5ヶ月も学校が始められなかった村もあります。私の疑問に対し、校長は当然のことのように海岸沿いに学校を残しておけなかったと答えてくれました。コミュニティが移動したあと、次にすることは学校を移すことでした。子どもたちのために努力したのです。コミュニティのリーダーが仕事を割り当て、監督し、地域の人々はみんな協力して完成させました。

簡単なことですが、魔法のようです。全ては子どもたちのために行ったことで、それを支えたのはリーダーシップと協力でした。

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体制づくりにも役立っています・・・

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