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シリア緊急募金 第19報
ヨルダン:シリア難民の子どもたち−心に負った傷の回復

【2012年11月7日 シリア発】

ユニセフのジェーン・マクファイル子どもの保護担当官は、シリアを逃れて来た子どもたちが、もし彼女に、復讐や暴力が描かれた絵を見せた場合の反応の仕方を心得ています。

「絵を見てから、子どもたちにこう尋ねるんです。『戦争のない世界に暮らしているとしたら、どんな絵を書きたいか』と」

そして、子どもたちが、木や花やロバを描いて来たら、次にこう尋ねます。「では、どちらの世界に暮らしたいと思いますか?それはどうしてなのか、教えてくれる?」

マクファイル担当官は、このワークショップは、子どもたちに、人生の肯定的な面を考える機会を与え、子どもたちが、おとなが抱えている不安や(周囲で起こっていることに対する)責任を背負う必要がないことを理解する手助けになっています。

‘感情’を取り戻す

© UNICEF Jordan/2012/Malkawi
ヨルダン北部のザータリ難民キャンプで。教師は、深刻なストレスをかかえる子どもたちに対応するため、ユニセフ等が実施する研修会で、訓練を受けている。

この手法は、継続的に過剰な、あるいは‘深刻な’ストレスを経験した子どもたちに対する包括的な対応策の一環として行われています。マクファイル担当官は、ヨルダン北部のザータリ難民キャンプで、子どもたちに日常的に接している教員や子どもの保護分野の活動に携るNGOの職員などに、心理社会支援に必要な理解を深める研修の機会を提供しています。

この難民キャンプの子どもたちの多くは、シリアで暴力を経験したり、目撃したりしています。難民キャンプで活動するユニセフ職員は、中には攻撃的な振舞いを見せる子や、復讐についての話ばかりする子もいると語ります。

「人は、深いストレスにさらされていると、脳に過剰な負担がかかり、‘感じること’や物事に正常に反応できなくなってしまうことがあります」「これは、人が生き延びてゆくために必要なメカニズムでもありますが、こうした人々は、自分や自分以外の人と精神的なつながりを持つ能力を失ってしまうのも事実です。空腹感などの基本的な感情もストップしてしまい、前もって何かを考えることや最近の出来事を思い出すこともできなくなる場合もあります」

「子どもたちの場合、幼児期の発達に欠かすことのできない“創造する”能力にも、支障をきたしかねません」(マクファイル担当官)

マクファイル担当官の指導の下、ザータリ難民キャンプでは、6日間の研修が実施されています。この研修の目的は、‘脳の感情を司る部分を再活性化する’方法を学ぶことだと、マクファイル担当官は語ります。

教員や「子どもに優しい空間」で活動するスタッフは、子どもたちが自分自身の感情を取り戻し、周囲の人々との精神的なつながりを取り戻すためのさまざまな心理社会的な手法を学びます。「活動を楽しくさせる歌や踊りと共に、自分や家族、コミュニティへのメッセージも伝えるようにしています」(マクファイル担当官)

学んだ技術を実践に

© UNICEF/NYHQ2012-1273/Malkawi
ユニセフが支援しているザータリ難民キャンプの「子どもに優しい空間」で遊ぶ子どもたち。教師や「子どもに優しい空間」で活動するスタッフは、子どもたちが自分自身の感情を取り戻し、周囲の人々との精神的なつながりを取り戻せるよう、様々な心理社会的支援の技術や知識を学んでいる。

ザータリ難民キャンプの「子どもに優しい空間」で活動するハキムさん(仮名)は、この研修を受けたスタッフのひとりです。学習した技術のひとつは、‘心をつなげる’ことだと話します。子どもたちは、自分たちのルールや優先事項を子どもたちだけで選びます。‘家族を愛すること’‘争わないこと’‘先生を敬うこと’といったルールが選ばれたと、ハキムさんは教えてくれました。

「ですから、もし子どもたちがけんかをしたら、このルールのことを思い出してもらうようにしています」「(子どもたちの振る舞いに)大きな変化がありましたよ」(ハキムさん)

ザータリ難民キャンプの学校で働くシリア人教師のモハメドさんも、この研修の受講者です。シリア国内で暴力の衝突が激化する中、「子どもたちが学校へ通うことでさえも危険な状態だった。毎日、大変な恐怖にさらされていた」と語ります。

回復への道のり

モハメドさんは、シリア国内や難民キャンプの厳しい状況について話してくれました。子どもたちは、コミュニティや社会の規範から切り離されてしまう場合が多いと説明します。「子どもたちは、石で殴りあったり、トラックの後ろに飛び乗ったりしています。難民キャンプの生活が、今の現実であるとは認識していません。ここを旅先か何かのように考えて、正常な振る舞いをするような場所とは思っていないのです」モハメドさんはこう語ります。

「安定的な環境の整ったコミュニティの中で、子どもたちを安心させてあげられるように努力しています。子どもたちに、『生まれ育った町では、どんなふるまいをするのかな?』と尋ねたいと思います」(モハメドさん)

マクファイル担当官は、子どもたちと一緒に取り組むこの重要な活動が軽視されてはならないと訴えます。子どもたちが自分の感情を取り戻し、周囲の人々と精神的に繋がることができるようになれば、子どもたちが両親やコミュニティとの間に新たな繋がりを構築。それが、おとなや子どもたち自身が“復興”することを助けるのです。

「ドミノ倒しのようなものです」「ですから、『子どもに優しい空間』のような場所が、他のどんなものよりもいかに重要なのか、お分かりいただけると思います。さもなければ、全ての世代が、怒りや復讐に屈することになりかねません」

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