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財団法人日本ユニセフ協会



パキスタン情報 第28報
復興へ向けて、学校や保健センターを再建

【イスラマバード、2006年7月11日】

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©UNICEF Pakistan

2005年10月の地震で大きな被害を受けた地域へ、ユニセフは約500校の学校(仮設ではない耐久性校舎)と、約70の地域保健センターを建設します。これは、パキスタン北部の地震被災地での2年間の復興支援計画の一つです。

「子どもたちに多大な被害を及ぼしたいわれる今回の地震の復興計画の中でも、学校や保健センターの再建はもっとも重要な部分です。」ユニセフパキスタン事務所の代表を務めていたオマール・アブディは言います。

地震で約10,000校が損壊し、再建活動は非常に大変です。ユニセフで緊急支援を統括しているトーデセンは言います。「私たちの復興計画で特徴的なのは、地震前より良い社会サービスを提供する、ということをパキスタン政府とともに約束したことです。ですから、学校や保健施設は耐震性のある建物を建設する予定です。又、ユニセフは、1,000の耐震性のある給水システムも建設する予定です。」

さらに、ユニセフは、教育や保健ケア、水と衛生、子どもの保護の分野でも、質と量の両面でより良い社会サービスを提供するための大規模な計画を立てています。

約20,000人の教員や、4,000の地域保健員や女性保健員が研修を受け、学校や保健員のネットワークを通じて衛生教育が行われ、栄養不良率を下げるための試みが実施されます。

ユニセフは被災地に活動の拠点となる4つ事務所を置き、スタッフはより効率的に、安全に働けるようになりました。雨や地滑り、厳しい地形は、被災地への移動の妨げとなっています。多くの被災した村は、ジープや徒歩でないと行けません。イスラマバードのユニセフパキスタン事務所では、特別な建設ユニットが作られ、震災復興機関(ERRA)とともに、学校と保健センターの再建という大規模な活動をすすめています。

ユニセフは2008年中頃までに約50万人の子どもが小学校に就学できることを目標にしています。これは、地震の前に学校に通っていた子どもは100%、地震の前に学校に通ったことのなかった子どもの30%に相当します。

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