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リーダ 14歳 <カンボジア>

カンボジアで暮らすリーダ。お母さんが仕事を探すために町を出て行ってしまってから、ひとりで2人の弟の面倒を見ています。弟の面倒をみながら、何とか学校に通っています。貧しさと闘いながら、彼女はこのまま教育を受け続けたいと夢見ています。

 

リーダは、プレイベン県の貧しい小さな村、ルピーチに住んでいます。8歳のとき、お父さんが亡くなり、ただでさえ苦しかった家族の生活はどん底に陥りました。お母さんには何のつても、支えもなく、仕事を見つけることもできないまま、リーダと2人の弟の面倒を必死でみてくれました。そしてとうとうお母さんは仕事を見つけるために、子どもたちを残してニーク・レウンという小さな港町に行ってしまいました。今は、プノンペンの靴工場で働き、月に25ドルを稼いでいるといいます。

お母さんが家を出て行ってしまってから、リーダはすべての家事をこなすようになりました。毎日、食事をつくり、家の掃除をし、弟の面倒をみます。緊急のときにお母さんと連絡のとれる電話番号が家の梁にはってあります。

リーダは、デイ・トイ学校の7年生です。そして、ユニセフなどが支援するプログラムによって奨学金をもらっています。家族の困窮や背負わされた責任の重さにも関わらず、彼女は大学まで進んでヘルスワーカーになりたいと夢を持っています。

彼女が参加するプログラムは、リーダのように貧困の中で暮らす女の子たちを対象にライフスキルを学ぶ教室を毎週開いています。彼女のような女の子たちは特に搾取や虐待の危険に遭いやすいため、この教室では、人身売買や性的搾取の問題、性や子どもを持つことについて、またHIV/エイズの予防方法から職業意識やお米の育て方まで、様々なことが教えられています。

「こうした教室で、少女たちは、ものの考え方や問題の解決の仕方、チームワーク、自分への自信などを身につけてゆきます」と、プレイベンでプログラムを担当するソックさんは言います。

カンボジアの女の子たちが確実に教育を受け、搾取から身を守る術を身につけられるように、カンボジア政府は「すべての子どもに教育を 国家計画2003-2015」を策定しました。

こうした努力が実り、2004-2005年のカンボジアの初等教育就学率は90%を記録しました。1999-2000年には7.4% あった男女間の格差も3%にまで減っています。
しかし、子どもたち、特に女の子たちを学校に通い続けられるようにするためには、まだしなければならないことがたくさんあります。リーダにとって教育は、自分自身の生活を良くし、安全に暮らすためのたった一つの希望なのです。

リーダの映像はこちらから(英語)

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