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ノディラ 18歳 <ウズベキスタン>

ウズベキスタンで暮らすノディラは、車いすで生活しており、学校に行くことも、友達をつくることもできません。それでもノディラは、大学に通い、親友を見つけたいと熱望しています。

 

ノディラはウズベキスタンのタシュケント地方に住んでいます。生まれつき二分脊椎という、胎児生育期に脊柱が完全に閉じないために起こる障害があります。ノディラは、腰より下の部分が麻痺しています。車いすでの生活のため、彼女の世界は自宅とその近隣に限られています。しかし、ノディラの夢にはそのような限界はありません。将来の夢は、大学へ進学すること、お父さんの車に乗ること、ほかの子どもたちと同じように歩くことです。しかし、今は、ノディラの夢は障害とともに生きるという現実の壁に阻まれています。

ノディラとはウズベク語で「ただひとつ」という意味です。貧しい家庭の5人きょうだいの1人です。毎朝お祈りをすると、ノディラは鶏やヤギに車いすから餌をやります。残りの時間は、誰かに編物をあんだり、お母さんの家事を手伝ったりして過ごします。

ノディラは学校に行ったことがありません。自宅から遠すぎるうえに、車いすでは行けない場所にあるのです。 以前は、先生がノディラの自宅を訪れ、勉強を教えてくれていたので、小学校3年生までは終えることができました。その後、他の街に引越してからは、先生による家庭訪問は時々しかおこなわれませんでした。

多くの困難や挫折にも関わらず、ノディアの幸運は家族と暮らしていることです。障害のある子どもへの偏見や、学校など車いすで入れる施設がないこと、そしてソビエト連邦の崩壊後にウズベキスタンの多くの家庭が直面した経済的困難などが重なり、多くの親は障害のある子どもを施設に預けています。実際に、ウズベキスタンで施設にいる23,000人の子どものうち、19,626人が障害のある子どもたちです。

最近、ノディラは家で宿題をして、できるだけ本を読んでいます。しかし、初等教育を修了できるかというと難しく、大学へ進学することはさらに困難です。教育の機会を失うことは本当に残念でなりませんが、彼女の最大の願いは、本当の友達をつくること。これはまだ実現する可能性があります。

「私が何よりもほしいのは、同じように障害のある友達です」とノディラは言います。「私をかわいそうだと思ったり、からかったりせずに普通に話ができる友達がほしい。私の人生を理解してくれる友達がほしいんです」ノディラは、今日もその願いを抱きつづけています。

ノディラの映像はこちらから(英語)

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