スマトラ沖地震・津波情報
アジアでの津波災害—危機的状況にある国々 〜ユニセフ支援が子どもたちに行き届くにつれさらなる惨状が明らかに〜 (第12報)
【ニューヨーク発、2005年1月4日】
インドネシアでの津波を生き抜いた人たちに、ユニセフの支援が届くにつれ、インドネシア国内の被災状況がさらに明らかになってきました。スマトラの西海岸の村々から避難してきた人たちの多くは、自分たちの村が壊滅したと証言しています。
スマトラ北部のアチェ州に設置されているマテル・アイ避難民キャンプでは、ユニセフ・スタッフが、さらに支援が必要な地域についての情報収集を図っています。
「孤立した西海岸から避難してきて、バンダ・アチェ(州都)の郊外までたどりついた人たちのために軍が駆り出されています」とユニセフの緊急広報官のゴードン・ワイスは語っています。
「避難してきた人たちに事情を聞き、村人のうち、何人が生き延び、何人が西海岸に取り残され、何人が命を失ったかという情報を得る必要があります。ユニセフの支援をどこに送り込むべきかを的確に把握するためです」
インドネシアでは少なくとも8万2,000人が亡くなり、数百人の所在が確認できないままでいますが、一番被害を被った人たちには、部分的ながら支援が届き始めています。その一方で尚、(津波被害による)死亡者数は増加しています。ユニセフの優先事項は、ほかの被災国と同様、子どもたちの生存を確保することです。そのため、毛布、プラスチック・シート、テント、保健キットなどの支援物資を送り、災害地の病院には、20万人の患者を治療するのに充分な量の医療キットも送り込んでいます。
ユニセフは、さらに家族と離れ離れになってしまった子どもたちが家族と再会できるよう支援していますし、子どもたちが医療面での治療や支援を受けられるように、「子どもに優しいセンター」も開設しています。
インドネシアは未だ緊急事態にあり、津波による大きな被害のために支援活動もままならない状態にあります。それでも尚、ユニセフの支援はどうにか現地に送り届けられ、ここ数日に収集される情報によっては、支援物資の配布状況もさらに良くなると見込まれています。
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