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Indian Ocean Earthquake - Tsunami
FLASH APPEAL Executive Summary 和訳 2004年12月26日の早朝、マグニチュード9.0の大規模な地震が北スマトラの西海岸を襲いました。震源地は海底約30kmでバンダアチェから南南西250kmの地点でした。最初の地震の後、マグニチュード6〜7.3規模の大きさの余震が続き、数千人の命と生活を奪いました。地震によって発生した高さ10mにも及ぶ津波は一時間でインド洋沿岸500kmにわたって波及し、インド、インドネシア、スリランカ、タイ、モルディブ、ミャンマー、セーシェル、ソマリアの沿岸地域を破壊しました。 津波は沿岸地域の家屋、道路、橋、給水施設、電力網、農作物、灌漑施設、漁業基盤、食糧、燃料網を一掃しました。これまでに、約13万9,000人が命を落とし、そして1万8,000人がいまだ行方不明となっています。被害地域では経済的な基盤が崩壊しています。商業も機能していません。数百万人の人々が家族やコミュニティから引き離されています。今回の大惨事によるトラウマを軽く見積もることはできないでしょう。 被害は、厳しい生活を強いられている貧しい地域に集中しています。彼らの生活は崩壊し所有していた僅かな財産も奪われてしまいました。復興に向けた基盤を整備する上で、国際社会からの支援は不可欠です。 被災した人々に対する世界的な団結は迅速かつ大きなものであり、その団結はこの緊急時期を越えて続けられなければなりません。国連緊急アピールは、500万人の人々を対象にした国連機関およびNGOによる戦略的かつ効果的な支援の指針となります。支援プログラムは、農業、教育、保健、食糧、シェルター、水と衛生等の分野にわたり、被災者の命を守り復興を支えることに重点を置いています。輸送基盤や通信システムが崩壊しているために取り残された地域への支援を実施することは困難を極めています。このため複雑な物資調達経路、オペレーション基盤の立ち上げが必要とされています。政府間、また政府と国際機関との間の強力な協力体制が、効果的な支援を行う上で、そして最も支援が必要とされる人々のところへ支援を届けるために必要です。 この国連緊急アピールでは、2005年1月から6月末までの半年間のインドネシア、モルディブ、ミャンマー、セーシェル、ソマリア、スリランカの人々の支援を掲げており、そのために9億7,700万米ドルが必要であると訴えています。必要資金の詳細は以下の通りです。
ユニセフの支援 ユニセフは、津波による死亡者の3分の1以上が子どもであり、今も150万人の子どもたちが支援を待っていると推定しています。ユニセフは、国連緊急アピールに基づき、こうした子どもたちへの緊急救援活動費として1億4,453万米ドル(約149億円)の支援を国際社会に呼びかけています。子どもたちのために緊急に必要な主な支援活動は以下の通りです。
被災地では、マラリアや汚水による疾病、はしか、破傷風、呼吸器系疾患などの病気の蔓延を防ぐことが急務です。ユニセフは、基本的な医薬品300万人分を届ける準備をしています。水が原因の病気は自然災害の被災地では多く見られますが、津波によって被災地一帯の水源を汚染された今回の場合、その危険は非常に高くなっています。手洗いをする、適切な水の使い方をするといった衛生教育の普及も病気予防のために必要です。 家を離れ、基本インフラも食糧もない中で生活している子どもたちは、深刻な栄養不良に陥る可能性があります。ユニセフは栄養補給センターを設置して、5歳未満の栄養不良児、妊婦や授乳中の母親への栄養補助食の提供を支援します。
さらにユニセフは、子どもたちをできるだけ早く学校に戻すことが、トラウマやショックから子どもたちを立ち直らせる鍵になると考えています。教育キットを提供することで、仮設教室の設置を実現します。
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