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ミャンマー サイクロン被害第23報
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イラワジデルタ地帯とヤンゴンを直撃したサイクロン「ナルギス(Nargis)」の被害から4ヶ月が経過。ユニセフは、現地で子どもたちへの支援が広まりつつあることを発表しました。
主な感染症の蔓延は防がれており、ようやく通常の予防接種キャンペーンも再開されはじめました。子どもたちは、提供された新しい教材を使って、仮設の教室で学習を始めました。17,600人以上の子どもたちが、ユニセフのサイクロンの被害にあった子どもたちを対象とした心理的・社会的なケアの支援を、政府機関やNGOを通じて受けています。
ユニセフは、しかし、汚染された池の水を浄水する作業が難航し、これから乾季にむけて水不足が予想されるため、緊急な対策が求められると報告しています。
「汚染された水を池から汲み出す必死の作業が続けられていますが、乾季の前までにすべての汚染された池をきれいにし、水を入れ替えることはできない可能性があります。水不足に陥(おちい)るリスクの高い地域を特定し、政府や地元コミュニティー、パートナーの人道支援機関と協力して、数ヵ月後に起こりうる深刻な水不足を防ぐことが求められています。」
(ユニセフ ミャンマー代表 ラメッシュ・シュレスタ)
ミャンマー政府はアセアン(ASEAN)、国連機関やその他のパートナーと共に、サイクロン「ナルギス」後の人道支援を行っています。ユニセフは、その他の国連機関や人道支援機関と緊密に連帯をとりながら、水と衛生(トイレ)の支援活動に、中心的な役割を果たしています。
ミャンマー政府によるコミュニティーへの直接支援と援助機関からの支援により、現在までに全部で1,800の汚染された池がきれいになりました。(内の442の池がユニセフの支援を通してきれいになりました。)ほとんどの地域で今すぐに必要な水は供給される見込みですが、一部の地域では、乾季に飲料水や家庭用水として必要な量の水をまかなえない恐れがあります。
また、ユニセフは女性や子どもなどのもっとも困難な状況に置かれている人々の基本的な権利を保障するために、教育、栄養、子どもの保護の活動に、中心的な役割を果たしています。
「ミャンマーはサイクロンによって甚大な被害を受けました。しかし、これは被害の復旧だけでなく、ミャンマーの子供たちや家庭をとりまく貧困を改善する機会でもあります。」
(ユニセフ ミャンマー代表 ラメッシュ・シュレスタ)
サイクロンの被害で4,000以上の学校と600以上の医療機関が破壊され、何百人もの子どもたちが保護者と離れ離れになりました。
ユニセフにより、120日の間に以下のような支援活動が行われました。