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緊急支援情報
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ミャンマー・サイクロン緊急募金情報2008
2008/11/21
第26報
サイクロン・ナルギス発生から180日:救援活動は順調ですがまだまだ支援は必要です
2008/9/29
第25報
ユニセフ:被災者キャンプで教育を支援
2008/9/8
第24報
「子どもに優しい空間」で日常を取り戻す子どもたち
2008/9/8
第23報
サイクロン「ナルギス(Nargis)」の被害から120日が経過
2008/8/13
第22報
ユニセフ・ミャンマー活動報告会開催! 國井修氏の報告
2008/7/23
第21報
子どもたちを学校へ!(4)最大被災地でも学校が再開、ユニセフは支援を継続しています
2008/6/18
第20報
ユニセフは、最大被災地で学校の再建を支援開始しています!
2008/6/5
第19報
子どもたちを学校へ!(3)サイクロン被害から1ヶ月、ユニセフの学校再開支援 報告
2008/5/29
第18報
子どもたちを学校へ!(2)
2008/5/28
第17報
子どもたちを学校へ!
2008/5/27
第16報
ミャンマー政府の国際支援要員受け入れ決定を受け、ユニセフの緊急支援応援要員、さらに現地入りへ
2008/5/26
第15報
「ミャンマー政府の国際社会の支援受け入れ拡大を歓迎します!」(パン国連事務総長)ユニセフの現地支援活動は続いています
2008/5/23
第14報
未だに支援が届かない地域:ユニセフ、パートナーとともに支援を急ぐ
2008/5/22
第13報
求められる「子どもに優しい空間」設置拡大
2008/5/21
第12報
ユニセフ、1000人の子どもに麻疹(はしか)の予防接種を実施
2008/5/20
第11報
子どもたちへの被害が最大の懸念
2008/5/19
第10報
人身売買・誘拐・徴兵・・・子どもたちに迫る新たな危機
2008/5/16
第9報
被災者の4割以上、100万人が子どもたちユニセフ 肉親と離れ離れになった子どもたちを親や親戚と再会させるため、ラジオ放送も開始
2008/5/15
第8報
ユニセフ 感染症対策をスタート 追加支援要員も間もなく入国
2008/5/14
第7報
「今、国際社会の支援が必要なのです!」(パン国連事務総長)最前線で活躍する日本人ユニセフ職員の報告
2008/5/13
第6報
ユニセフ、子どもたちのトラウマ(心の傷)の拡大を懸念 各地に「子どもに優しい空間」を設置
2008/5/12
第5報
ミャンマー サイクロン被害:子どもたちに安全な飲料水確保を−;ユニセフの支援物資、ミャンマーに到着
2008/5/9
第4報
ミャンマー サイクロン被害:幼い子どもたちの命が大きな危機に 緊急募金受け付け中
2008/5/8
第3報
ユニセフ(国連児童基金) 当面の支援活動費用として、国際社会に820万米ドル(約8億6千万円)の支援を要請
2008/5/7
第2報
ミャンマー サイクロン被害:国際社会からの更なる支援が必要−;ユニセフ現地事務所からの報告
2008/5/6
第1報
ミャンマー サイクロン被害:日本ユニセフ協会 50万ドル(約5200万円)を緊急支出
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ミャンマー・サイクロン緊急募金情報

ミャンマー サイクロン被害第24報
「子どもに優しい空間」で日常を取り戻す子どもたち

【2008年9月5日 ミャンマー・ボガレ発】

チェット・タン・チャン村の子どもたちのためにできた「子どもに優しい空間」
© UNICEF Myanmar/2008/Stechert
チェット・タン・チャン村の子どもたちのためにできた「子どもに優しい空間」。ユニセフが支援している。

ミャンマーのデルタ地帯にあるボガレ。その町からさらにボートに乗ることおよそ30分のところにチェット・タン・チャン村があります。村まで行き着くのも一苦労。ぬかるんだ道を歩き、バランスを崩しそうになるくらいぐらぐらする木の橋を渡り、木の幹から足を踏み外さないように気をつけてやっとたどりつける村です。

遠くの方から、ギターの演奏と共に子どもたちが歌っているのが聞こえます。「♪清潔にするために手を洗いましょう♪」と、子どもたちはリズムに合わせて歌います。「指一本一本洗いましょう♪」

歌声は、高床式の家屋から聞こえてきます。現在は、ユニセフが支援する「子どもに優しい空間」として使われています。サイクロンで被災した子どもたちのために安全な環境を提供するために設置されたものです。

「毎日およそ100人の子どもたちがやってきます」と、「子どもに優しい空間」で活動するトラシア・ハムウさんは言います。ユニセフのパートナーである「ヤンゴン・カイン・バプティスト女性協会」のスタッフです。村の2人のボランティアと共にここで活動しています。

心の悩みを克服する

5月にサイクロン「ナルギス」に襲われたミャンマー。ユニセフは、エーヤワディ管区とヤンゴン管区に101の「子どもに優しい空間」を設置しました。

ヤンゴン・カイン・バプティスト女性協会は、チェット・タン・チャン村で子どもたちのための心理社会的な支援を行っており、子どもたちの心の悩みを克服する手助けをするために安全に遊べる空間を提供しているのです。

子どものケアのためにこの「子どもに優しい空間」を利用している親の数は増えています。親の中には、走ったりキャッチボールをして遊んだりしている子どもたちの様子を見守り、笑っている人も見られます。

朝早く、ユニセフ支援のかばんを背負った学齢期の子どもたちが、「子どもに優しい空間」の窓を覗き込みます。朝早いというのに、すでに20人以上の子どもたちが、遊んだり、歌ったりしています。これから学校に行く子どもたちも、授業が終わってからここでの午後の活動に参加するはずです。

サイクロン後の活動

研修を受けたボランティアの人々は、ここで子どもたちにお絵かき、歌、ゲームなどのグループ活動を指導します。一方、ユニセフは、栄養補給のためのビスケットを子どもたちに配ったり、適切な衛生や子どもの権利などの大事なメッセージを子どもたちに伝えたりするためにこの場所を利用します。

歌、踊り、お絵かきを通じて自分の心のうちを表現することで子どもたちは「普通の生活」を取り戻しつつあります。
© UNICEF/2008/ Stechert
歌、踊り、お絵かきを通じて自分の心のうちを表現することで子どもたちは「普通の生活」を取り戻しつつあります。(顔に塗っているのは日焼けどめ用の粉「タナーカ」)

ここ数週間の間に、子どもたちはずいぶん元気を取り戻しました。ここでの活動のおかげです。「以前よりずっとよく遊ぶようになりましたし、何より笑うようになりました」と、ひとりの親は話していました。

「子どもに優しい空間」は、子どもたちが日常を取り戻すための場所です。子どもたちは、ここで生活を楽しむ方法を学び、友だちと遊んだり、絵を描いたり、歌を歌ったりして、自分の感情を表現する方法などを知るのです。

「この仕事の一番のやりがいは、子どもたちを幸せにできること」とハムウさん。「サイクロンに襲われた直後、子どもたちはふさぎ込み、脅えていました。でも、今の子どもたちを見てください」と、遊んでいる子どもたちを指差して話しました。

心理社会面での支援

心理社会的な支援は、全世帯がサイクロン「ナルギス」の影響を受けたチェット・タン・チャン村ではなくてはならない支援です。約102人が命を落とし、うち38名が子どもたちでした。

「8世帯がサイクロンにさらわれ命を落としました」と、この村の母親。2歳の子どもをひざに抱えています。サイクロンに襲われたとき、彼女は、片方の手で木にしがみつき、もう片方の腕で、子どもが風と波に持って行かれないよう抱きしめていたと言います。この形のまま一晩。水が引いて、地面を歩いても平気とわかってからやっと木から手を離し、崩れた我が家に戻ったのだそうです。

「着ているもの以外はすべて失いました。でも・・・生き残ることはできました」と彼女。

この村の全ての人々が同じような悲しい経験をしています。

「子どもに優しい空間」で働くスタッフとボランティアの人々は、コミュニティ支援グループの設立にも関わっています。子どもの保護を担当してもらうためです。

「サイクロン・ナルギスに襲われる前、私たちは子どもの権利について、本当には理解していませんでした。子どもたちの保護についてはあまり考えが及ばなかったのです」とチェット・タン・チャン村の支援グループ7人のうちのひとりが言います。「私たちは、たくさんのことを学んでいます。ユニセフの全ての支援に対し、とても感謝しています。『子どもに優しい空間』の運営を続けたいと思いますし、できる限り子どもたちを守って行きたいと思います。」

***
「ミャンマーサイクロン緊急募金」は2009年10月31日をもって受付を終了いたしました。
皆様のご協力によって、ミャンマー事務所に送金できた額は743万ドル(7億6,500万円)にのぼりました。
皆様の温かいご支援に心から御礼申し上げます。

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◇ 自然災害緊急募金のご案内 ◇

ユニセフは、世界各地で発生している洪水や地震などの自然災害の被災者のために、緊急・復興支援活動を行っています。日本ユニセフ協会では、ユニセフが各地で実施する自然災害への緊急・復興支援活動を迅速に支援するため、自然災害緊急募金を受け付けています。
皆様のご協力をお願い申し上げます。


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