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中国大地震 第19報
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© 日本ユニセフ協会 |
ユニセフ中国事務所での記者会見の様子。 |
先月26日から、中国四川省の地震被災地を訪問していたアグネス・チャン日本ユニセフ協会大使は、2日夜、同省成都から北京に移動。ユニセフ中国事務所は、3日午前(現地時間)、40社を超える中国内外の報道機関を迎え、同事務所で、帰国直前のアグネス大使による記者会見を開催しました。
地震発生から1ヶ月以上も経っているにも関わらず、アグネス大使が訪れた被災地に残された傷跡は深く、四川省だけで350万人もの人々が、テントでの生活を余儀なくされていました。しかし、数百人〜数千人規模の「テント村」に暮らし、支援活動に携わる人々、特に子どもたちの表情は、私たちが当初予想していたものとは良い意味で異なるものでした。
K.shindo©UNICEF |
崩壊した村に完成した仮説学校(愛心学校)の子どもたちにスクールキットをプレゼントするアグネス大使。 |
「(親を失ったりして)大変なのは、私だけではありません。だから悲しんでなんかいられません。」
「血の繋がった家族を亡くしても、このコミュニティーに住む私たちは、みんな家族ですから。」
「中国が一つになりました」
「日本の皆さんに感謝しています。」
「世界には、こんなに温かな心を持っている人たちが居たんだと初めて実感しました」
「こんなところまでやってきて、私たちを励ましてくれてありがとう!」
K.shindo©UNICEF |
都江堰で倒壊したアパートをみるアグネス大使。 |
多くの子どもたちが親や友人、生まれ育った家や故郷を失いました。しかし、中国国内外から多くの支援が寄せられ、またボランティアが集まり、ユニセフの支援センター(子どもに優しい空間)などで私たちが出会った子ども達の多くは、笑顔に包まれていました。
しかし、復興への道のりはまだ始まったばかり。今はまだ、数ヶ月先、数年先、多くの人々の心から、被災地の事が忘れられるようになる頃、子どもたちは新たな困難に立ち向かわなければなりません。
ユニセフは、中国四川省でも、今回の地震災害が起こる前からから長年にわたって支援活動を続けてきました。そして、今後長期にわたる復興支援活動にも地道に取り組んでゆきます。
引き続き、みなさまのご支援を、よろしくお願いいたします。
アグネス大使 中国大地震被災地視察 日程と概要
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© 日本ユニセフ協会 |
商店主と話すアグネス大使。(シーファン市洛水) |
8月6日(水)、アグネス大使の視察の模様がNHK『BS特集』で放映予定
アグネス大使による中国大地震被災地視察の模様が、8月6日(水)NHK衛星放送『BS特集』にて放映される予定です。放送時間などについては、後日あらためて当ホームページでご案内いたします。 また、当ホームページでは、フォトストーリーなどの掲載も予定しています。是非ごらんください。