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財団法人日本ユニセフ協会



パキスタン緊急募金 第9報
ユニセフ・パキスタン事務所から、日本のみなさまに感謝のメッセージ

【2009年7月1日 パキスタン発】

200万人を超える国内避難民を生んでいるパキスタンの内戦。その半数を子どもが占めるこうした人々に対するユニセフ・パキスタン事務所の緊急支援活動の資金として、(財)日本ユニセフ協会は、2009年6月4日、200万米ドルの緊急拠出を行いました。また、これを前後し、日本政府も同額の緊急拠出を行いました。

こうした日本の官民共同による緊急支援に対し、この度、ユニセフ・パキスタン事務所のマーティン・モグワンジャ代表より、感謝のメッセージが寄せられました。

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この度、パキスタン北西辺境州の国内避難民のための人道支援活動資金として、200万米ドルの資金をご提供いただいたことに対し、ユニセフを代表して、心から感謝の意を表します。

パキスタン北西辺境州での武力衝突の影響により、約200万人が住む場所を追われています。この避難民の60%は子どもたちと推定されています。避難民の方々は、一般家庭に身を寄せたり、北西辺境州近くに設置された国内避難民キャンプで避難生活を送っています。こうした人々の4分の3以上は、今年、武力衝突が激化した後に、避難してきた人々です。パキスタンの歴史上、最も多くの国内避難民が出ている状況です。

ユニセフは、パキスタン政府、他の国連機関や人道支援組織とともに、2008年から、武力衝突によって避難を余儀なくされている人々への支援活動を行っています。ユニセフは、今後半年の間に、女性と子どもたちを対象に、感染症の発生を予防する対策や、保健や公衆衛生、子どもの保護に関する情報の提供のほか、子どもたちに継続的な教育の機会を提供し、社会的に最も弱い立場に置かれている子どもたちを保護するための施策などの緊急支援活動を展開してゆきたいと考えていました。

今回、日本のみなさまからお寄せいただいたご支援により、私どもは、安全な水や衛生設備を提供したり、赤ちゃんのケアなどの保健サービスや栄養不良の子どもたちに対するケア、最近避難してきた子どもたちの保護や、こうした子どもたちに初等教育の機会を提供することが出来るようになりました。

みなさまのご支援なくして、ユニセフは、避難を余儀なくされているパキスタンの何万人もの子どもたちとその家族のための支援活動を続けることはできませんでした。ユニセフ・パキスタン事務所を代表し、日本ユニセフ協会、日本政府、そして日本のみなさまのユニセフの活動に対する強く継続的なご支援に対し、深甚なる感謝の意を表します。

ユニセフ・パキスタン事務所代表
マーティン・モグワンガ