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パキスタン緊急募金 第10報
一般家庭に身を寄せ、緊急支援を求める人々

【2009年7月8日 パキスタン発】

© UNICEF/PAKA2009-5143/Ramoneda
避難先の地元コミュニティの一般家庭の所有するサトウキビ精製工場の離れに座るアジマール君(8歳)。2週間前に、子どもと女性合わせて25名で、北西辺境州で発生している武力衝突から逃れ避難してきた。

「飛行機が飛んで来て、爆弾を落すんだ。」アジマール君(8歳)は当時の状況をこのように語りました。「追撃砲が家に落ちて、僕たち子どもは泣きそうだったよ。家族で避難したけど、ここに辿り着くまでの道のりはとても大変で、特に小さな子は途中で歩けなくなって、その子たちを背中に背負って逃げなくてはならなかったんだ。」 アジマール君とその家族は、6月中旬に政府と武装勢力間の武力衝突がパキスタン・スワート渓谷上流部一帯に及んだ影響を受けて、住み慣れたショピリアル村からの避難を余儀なくされました。

アジマール君は、親戚である他の24名の子どもと女性と一緒に、逃れて来ました。一行には、重い障害を持つ叔父と小さな女の子も含まれていたので、2人を背負っての移動となりました。2日間に渡り、山を横切り、ヤギの通る道を下り、マルダン地区に近いタフティ・バイに続く長い道路に辿り着きました。

ようやく、パキスタン北西部における武力衝突から安全を求めて逃れてきた数千人の人々は、紛争地帯から外にでて、初めて足を止めることができました。

危険を伴う道のり
© UNICEF/PAKA2009-5137/Ramoneda
避難シェルターとして使われているサトウキビ精製工場から外を見る子ども。

村の数名の成人男性は、土地を守るために家に残り、また、叔父を除いた他の男性たちとも道中で別れましたが、アジマール君の一行は、幸いにもこの厳しい道のりを乗り越えることができました。

男性がすべての社会的役割を担っている伝統的なパキスタン社会で、男性に付き添われないで紛争地帯を通り抜けることは、とても危険なことです。

一家は、現地で農業を営むラジワールさんが所有しているサトウキビ精製工場の古い泥づくりの離れに、身を寄せることができました。そこに、サウジアラビアに出稼ぎとして働いていた2人の親戚の男性が戻ってきました。

「人々は、とてもひどい状態で、何も持たずに到着しています。自宅には空いている部屋がなかったので、私は避難してきた人々が身を寄せられるように、サトウキビ精製工場を空けて避難場所として提供しました。」と、ラジワールさんは話しました。

貧しさの中でも

北西辺境州の他の多くの家族と同じように、ラジワールさんはスワートから逃れてきた数世帯の家族を受け入れています。貧しい生活の中で、これらの人々の生活の面倒を見ることは容易なことではありませんが、他人が困っている時に、たとえ知らない人であっても来た人を温かく迎え入れるのが、ここでの慣習です。「私たちも貧しいので、十分に分け与えるだけのものがありませんが、食糧や衣服を分けあって一緒に生活をしのいでいます。しかし、避難してきた人々は、緊急の医療ケア、教育、食糧、衣服などの支援を必要としています。」

この地域では200万人以上が武力衝突を逃れて土地を離れ、その4分の3が、最近4月末にスワートとブネルにおいて始まった武力衝突の影響を受けて急な避難を余儀なくされた人々です。今回の武力衝突により始まった一連の危機のスピードと規模はパキスタン政府、ユニセフを含めた人道支援団体、今回多くの避難民を受け入れている現地コミュニティの対応能力を超えています。

見えない“避難民”

今回の危機では、地元コミュニティが避難民を受け入れる負担の多くを背負っています。避難民のうち人道支援が届けられやすい避難民キャンプに避難しているのはおよそ10%で、政府により避難民キャンプとして利用されている4,000校の学校では、およそ15万人が避難生活を送っていると報告されています。その他、多くの人々は見えない“避難民”として地元コミュニティの一般家庭に身を寄せています。

このような人々は、アジマール君とその家族のように、しばしばトイレや水道などの基本的な衛生設備のない込み入った環境で、一般の人々から食糧や衣服、その他の必需品の恩恵を受けながら生活を送っています。

緊急の支援を必要としているパキスタンの状況について、ユニセフのシャンダナ・オーランジェブ広報官は以下のように話しました。

「武力衝突は収まりを見せていると報道されていますが、人々は今だに支援を求めて移動しています。避難を余儀なくされた大部分の人々が一般家庭に身を寄せており、この状況はユニセフを始めとする人道支援団体による食糧、清潔で安全な水、基本的な衛生キット、医療サービス等の提供を更に困難なものにしています。」

「夏季にはモンスーンが到来する季節となるため、人々の生活がより厳しく、支援を受け取っていない人々の間に汚れた水と不衛生な環境を原因とした感染症が広がることが懸念されます。また、避難民を受け入れている地元コミュニティの人々も同じリスクに晒されています。」

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