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シリア緊急募金 第158報
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ユニセフは本日、紛争勃発から4年が経過するシリア情勢に関するレポート『Conflict in Syria and Iraq:14 Million Children & Adolescents in the Region Affected』を発表し、シリアやイラクで激しさを増す紛争によって、いまなお1,400万人の子どもたちが苦しんでいると訴えました。
5年目に入ったシリア危機。シリア国内にいる560万人以上の子どもたちは、非常に過酷な状況に置かれています。そのうちの200万人は、戦闘状況などから人道支援が届きにくい場所で暮らし、260万人がいまも学校に行くことができずにいます。レバノン、トルコ、ヨルダンなどの周辺国で、避難民として生きるシリアの子どもたちは200万人。さらに、避難民を受け入れているコミュニティに暮らす360万人の子どもたちもまた、もともと脆弱だった教育や保健といった社会サービスにかかる負担によって、影響を受けています。
また、連動して紛争が広がりつつあるイラクでは、280万人以上の子どもたちが家を追われ、また多くが武装勢力の支配地域の中で身動きを取れなくなっています。
ユニセフ事務局長 アンソニー・レークはこう述べています。
「幼い子どもたちは、紛争しか知りません。暴力や恐怖は、若者たちの過去を傷つけるばかりでなく、かれらの未来をも形作ってしまいます。シリア危機は、5年目に入りました。若者たちが暴力のサイクルの中で失われた世代となり、それが次の世代でも繰り返されていく危険が今も続いています」
© UNICEF/MENA2014-00067/Romenzi |
非公式テント居住区に身を寄せる1歳半のシリア難民の女の子。(レバノン) |
しかし、紛争による混乱の中にあっても、子どもたちは素晴らしい勇気と決意を見せてくれています。ホムスにあった自宅を追われながらも勉強を続け、他の子どもたちの指導もしている16歳のアラさん、イラク北部の避難民キャンプで、小さな子どもたちに勉強を教えている10歳のクリスティーナさん。ユニセフの特設サイトでは、そうした子どもたちのストーリーを紹介しています。
「多くの被害を受け、誤ったことに耐え、この恐ろしい紛争を終わらせることのできないおとなたちを目の当たりにしながら、子どもたちはなお、より良い人生を築くための勇気と決意を持ち続けています」とレーク事務局長は話します。「子どもたちは、強い決意を持っています。私たちは、子どもたちを助けるための確固たる決意を持つことができているでしょうか。子どもたちは希望を捨てていません。私たちは、どうでしょうか」
© UNICEF/MENA2015-00002/Hazou |
学校で授業を受ける、イラク北部にある難民キャンプに身を寄せる14歳の女の子。(イラク) |
ユニセフは、子どもたち、若者たちがより安定した未来を築くためのスキルや意欲を持つことができるよう、次のような長期的な支援が必要であると述べています。
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