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公益財団法人日本ユニセフ協会
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緊急支援情報
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東日本大震災緊急募金
2015/11/20
第270報 復興計画に子どもたちの声を 「ふるさと相馬子ども復興会議」5回目の発表会
2015/11/12
第269報 陸前高田の親子支援
2015/12/11
第268報 現地のニーズにあった専門性の向上を支援 心のケア専門家研修を岩手県で実施
2015/11/29
第267報 5回目、そして最後の「祈りのツリー」が点灯しました!
2015/11
第266報 「子どもにやさしい空間」ガイドブック 改訂版発行
2015/11/11
第265報 震災支援から、地域の“子育て力”強化へ 山形で、子育て支援研修会
2015/11/3
第264報 みんなで子どもを守る地域づくりを 岩手県山田町でCAPセミナー開催
2015/10/15
第263報 11月3日(祝)「児童虐待防止講演会」を岩手県山田町で開催 子どもへの虐待や暴力を防ぐ 「震災支援の取り組み」を「地域の取り組み」に
2015/10/4
第262報 第4回「子どものまち・いしのまき」 今年も1000人を超える参加
2015/8/22
第261報 「お父さん」を支えるために 父子家庭+父親支援プロジェクト 9/26(土)大阪でセミナー
2015/8/26
第260報 「子どもにやさしい空間」(CFS) 災害支援のスタンダードに 東北で初のCFS研修
2015/7/10
第259報 石巻・門脇地区の復興事業に 地元の子どもたちが参加
2015/7/8
第258報 震災支援で得た知見を“次”への備えに CFS研修スタート
2015/6/28
第257報 福島の子ども、のべ7万人が参加 『外遊びプロジェクト』 新たな一歩へ
2015/6/17
第256報 長谷部誠 選手 南三陸町「あさひ幼稚園」5回目の訪問「自分のできることを続けていきたい」
2015/3/23
第255報 「あのときの支援があったから」“復興”につながったみなさまのご支援 福島県いわき市・宮城県亘理町
2015/5/8
第254報 子どもたちが描くみんなの公園 まちの復興に子どもの声を
2015/3/6
第253報 岩手県気仙地区で里親研修会を開催 里親子を地域で見守り、支えていくために
2015/3/17
ユニセフ事務局長 アンソニー・レーク “子どもたちとの出会いが、わたしの仕事の醍醐味” 第3回国連防災世界会議 子ども若者分科会にて
2015/3/18
第3回国連防災世界会議 ユニセフ声明を発表 子どもたちが防災に果たす役割を強調
2015/3/14
第252報 ユニセフシンポジウム開催報告 「レジリエントな社会を、子どもたちと」〜;東日本大震災の経験を、“次”の備えに〜; (第3回国連防災世界会議パブリックフォーラム)
2015/3/17
第251報 防災と復興に、子どもたちの声を
2015/3/10
第250報 「あの日」から間もなく4年 日本ユニセフ協会 支援活動4年レポート 発表 “レジリエントな社会を、子どもたちと。”
2014/11/14
第249報 第13回 東日本大震災子ども支援意見交換会 テーマは「子どもの貧困」
2015/2/13
プロサッカー選手 長谷部誠さん出演 新公共CMを公開 「被災地で、世界で、子どもにやさしいまちづくりを」 第3回国連防災世界会議まで1カ月
2015/1/27
ユニセフシンポジウムに1000名をご招待 「レジリエントな社会を、子どもたちと」 2015年3月14日、第3回国連防災世界会議@仙台市にて
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日本ユニセフ協会設立60周年記念
ユニセフシンポジウム
「レジリエントな社会を、子どもたちと」
〜東日本大震災の経験を、“次”の備えに〜
(第3回国連防災世界会議パブリックフォーラム)

【2015年3月14日 仙台発】

今回で3回目となる国連防災世界会議が3月14日(土)から18日(水)に宮城県仙台市で開催され、国際的な防災戦略について様々な議論がなされました。日本ユニセフ協会は、パブリックフォーラムとして、14日(土)の午後、岩手県、宮城県、福島県の3県のユニセフ協会と共催でシンポジウムを開催し、子どもの視点での復興と防災の取り組みの必要性を訴えました。

「遊び」「居場所」そして「参加」

エドワード・チャイバン ユニセフ事業局長による基調講演
© 日本ユニセフ協会
エドワード・チャイバン ユニセフ事業局長による基調講演
ユニセフの東日本大震災緊急・復興支援に携わった4人の専門家たちの報告
© 日本ユニセフ協会
ユニセフの東日本大震災緊急・復興支援に携わった4人の専門家たちが、各々の視点からその活動を報告

ユニセフ事業局長エドワード・チャイバンの基調講演ではじまったシンポジウムは、心理社会的ケア、子どもの保護、冒険遊び、まちづくりの各専門家をパネリストに迎え、「遊び」「居場所」そして「参加」をテーマにディスカッションが展開されました。

「五感と身体をフルに使い右脳に直接働きかける『遊び』は、子どもに本来備わっている回復力(レジリエンス)を引き出すためにとても重要」、「身近なおとなが寄り添い、安心感やつながりを感じられる『居場所』があることで回復力はさらに強くなる」、「そのためにはおとなの心を守ることも必要」、「元気を取り戻した子どもの姿は周りのおとなも元気にし、それは地域を回復させる力にもなる」、「東日本大震災直後に子どもたちが積極的に避難所運営に関わった姿があったように、地域に関わっていきたいという子どもの思いを引き出すためにさまざまな『参加』の機会が必要」などの意見が出されました。

これを裏付けるように、岩手県や宮城県で震災を経験しながら子どもの支援に関わっている方々や大槌町の中学生も自らの体験を話してくださいました。会場に集まった約700人の参加者は、みなさんの発表に熱心に聞き入っていました。

震災の経験を未来につなげる子どもたち

福島県相馬市立飯豊小学校の6年生による発表
© 日本ユニセフ協会/2015/Honma
福島県相馬市立飯豊小学校の6年生による発表
「ユニセフ@定禅寺ギャラリー」で活動発表を行う女川中学校の卒業生たち
© 日本ユニセフ協会
「ユニセフ@定禅寺ギャラリー」で活動発表を行う女川中学校の卒業生たち

シンポジウムのおわりに、福島県相馬市立飯豊小学校の6年生が、地域の防災意識を高めるために取り組んできた防災学習の取り組みを発表しました。「私たちが発信していこう。災害に強い国、日本!」という言葉で締められた発表は、力強く頼もしいものでした。

シンポジウム会場に隣接する仙台定禅寺ビルでは「ユニセフ@定禅寺ギャラリー」が設置され、震災の記憶を1000年先に伝えるため宮城県女川町の子どもたちが設置を進める「いのちの石碑」の実物大パネルや仙台市七郷小学校の6年生が考えた「未来の七郷」の模型が展示され、子どもたちが自らの言葉で、活動の報告や未来のふるさとへの想いを語りました。時折冷たい風が吹く2日間でしたが、通りがかりのたくさんの方が足をとめ、子どもたちの発表に耳を傾けていました。そしてその横には、手作りの遊び道具を積んだ「プレーカー」が登場し、小さな子どもとお年寄りが一緒に遊ぶ姿もありました。

どんな場所でもどんな時でも必要なこと

世界の自然災害の被害者の半数以上を占めるのは子どもたちです。子どもの心を守り、生きる力を育てる「遊び」「居場所」そして「参加」。これらは自然災害などで一瞬にして日常を奪われた子どもたちが日常を取り戻し、自らの回復力を引き出すために重要な鍵を握ります。またそれは、必ずしも「復興」や「防災」ということだけでなく、国や地域を問わず、どんな場所でもどんな時でも、社会を維持・発展させてゆくために、すなわちレジリエントな(Resilient=迅速でしなやかな回復力のある)社会をつくるために必要な視点ではないでしょうか。

震災からの復興を支援する取り組みとして、また、“次”への備えのための取り組みとして、日本ユニセフ協会はこれからも子どもたちのための取り組みを続けてまいります。

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