パキスタン地震 第12報
(財)日本ユニセフ協会、200万米ドルをユニセフに緊急拠出
〜ユニセフに対する支援は、必要とする6435万米ドル(約73億円)の半分以下〜
【2005年10月21日 (財)日本ユニセフ協会発表】
財団法人日本ユニセフ協会は、パキスタン地震の被害を受けた子どもたちを支援するため、21日、200万米ドル(約2億3000万円)を手持ち資金から緊急拠出することを決定しました。
厳しい冬がすぐそこまで近づいているなかで、被災者の状況は日増しに深刻の度合いを強めています。一方で、今月10日に発表された国連アピール(2億7200万米ドル)に対する支援の申し出は、未だに10%以下に過ぎないと、アナン事務総長は訴えています。ユニセフに対する支援も、必要とする6435万米ドル(約73億円)の半分以下、41%しか寄せられていません。
ユニセフは、地震発生1時間後には救援活動を開始。カラチやペシャワ−ルにある緊急支援物資の備蓄倉庫から、被災地に毛布、衣服、テント、緊急医療キット、防水シート、乳幼児の栄養補助食、浄水錠剤などを送るとともに、マンセラ、ムザファラバード、バドグラム、バグにも前線基地を開設。水と衛生、保健と栄養、子どもの保護、教育等の専門スタッフ総勢30名以上を派遣。またデンマーク・コペンハーゲンやアラブ首長国連邦・ドバイの支援物資供給センターから大量の追加支援物資を空輸し、周辺国のユニセフ事務所やニューヨーク本部からは、応援スタッフが現地入りして全力を挙げて支援活動に取り組んでいます。
日本ユニセフ協会も、地震発生翌日の10月9日(日曜日)には緊急募金を開始しました。既に多くの皆様からの善意が寄せられていますが、日本ユニセフ協会では、継続してより一層のご支援を訴えてまいります。皆様のご理解ご協力をお願い致します。
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