パキスタン地震 第18報
パキスタン緊急募金へご協力をお願いします
【2005年11月18日 日本ユニセフ協会発】
パキスタン北部で起こった大地震から1ヶ月以上経ったいま、被災地は厳しい冬を迎えようとしています。被災者への緊急支援に対し、これまでにも、多くの方から温かなご支援をいただきました。しかし一方で国際社会の関心は薄れつつあります。昨年末のスマトラ沖地震・津波の際には、地震発生から1ヶ月で6ヶ月間の支援活動に必要な額の140%に相当する資金がユニセフに寄せられました。しかし今回のパキスタン地震では、ユニセフの6ヶ月間の必要資金額9,250万米ドル(約108億円)に対し、各国政府や民間からの支援はいまだ45%の4,180万米ドル(約49億円)に留まっています。
降雪が始まれば、山岳地帯に集中している今回の被災地への陸路での物資輸送はさらに困難になり、コストの高い空輸に頼らざるを得なくなります。冬の真っ只中で資金が枯渇すれば、多くの被災者が寒さ、飢え、病気の危険にさらされます。生活物資の調達のみならず、きれいな飲み水、衛生的なトイレなどの設備を整えることも緊急の課題です。ユニセフはキャンプ内での給水やトイレの設置などをおこなっていますが、まだ170万人が安全な水を手に入れられない状況であると見られています。残念ながら、不衛生な環境に起因する下痢などの疾病で子どもが命を落としたとの報告が既に入ってきています。
先月被災地を訪れたユニセフ事務局長アン・べネマン氏も、支援は一刻を争うとその緊急性を協調しています。また現在は、事態を重く見たアナン国連事務総長が支援活動のオペレーションや被害状況を確認するために現地に赴いています。
日本ユニセフ協会は、地震を生き延びた人々を二次災害から守るために、ダイレクトメールなどを通じてパキスタン緊急募金へのご協力を呼びかけています。募金の受付けは下記の方法でおこなっています。皆様のご支援をお願いいたします。
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