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公益財団法人日本ユニセフ協会
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緊急支援情報
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ネパール大地震緊急募金2015
2015/11/30
第31報
ネパール 命を守る支援物資が大幅に不足 300万人の5歳未満児が 病気や命の危機に
2015/11/6
第30報
デイビッド・ベッカム ユニセフ親善大使 大地震から6カ月のネパールを訪問
2015/11/9
第29報
ネパール 地震から半年 冬の寒さ、燃料不足、医薬品不足、学校閉鎖… 新たな人道危機に警鐘 ユニセフ事務局長声明
2015/10/25
第28報
ネパール大地震から6カ月 冬の到来で迫る危機 仮設住居の約85%に防寒設備なし
2015/8/20
第27報
ネパール大地震から4カ月 モンスーンによる新たな危機 未だ280万人に人道支援が必要
2015/7/28
第26報
ネパール大地震緊急支援 現地報告会 「被災した110万人の子どもたちの今」 ネパール支援に携わる、日本人職員の報告
2015/7/25
第25報
ネパール大地震から3カ月 いまだ危機的状況にある子どもたち
2015/7/3
第24報
ネパール大地震 「子どもの栄養週間」キャンペーン 緊急下で特に重要な、栄養支援
2015/6/19
第23報
ネパール大地震 災害後に高まる人身売買の危険 施設が子どもの売買や違法な養子縁組の温床に
2015/6/10
第22報
ネパール:母親と赤ちゃんに安全な場所を 妊産婦や母親のための避難施設を設置
2015/6/10
第21報
被災地の小さな命を守るために ポリオ予防接種の実施、妊産婦の避難施設の設置 ユニセフ情勢レポートより
2015/6/1
第20報
地震で傷を負った女の子、再び笑顔に 各地に届けられる医療用テント
2015/5/31
第19報
5週間ぶりの学校再開 137カ所の仮設教室に1万4千人が出席 学校再開を待つ子ども、98万5千人
2015/5/27
第18報
ネパール大地震 5月31日、学校再開へ 雨期に備え、被災地の人道支援を拡大
2015/5/21
第17報
支援が届きにくい山奥の被災地「必死に探し回っていたもの」ユニセフ、生活に不可欠な衛生キットを配布
2015/5/25
第16報
ネパール大地震から1カ月 栄養状態の悪化を懸念 ユニセフ、雨期を前に支援を加速
2015/5/20
第15報
安全に過ごせる場所が欲しい 現地で続くユニセフの支援活動
2015/5/15
第14報
5分にひとり−被災地に生まれる新たな命 助産施設の70%が倒壊 ユニセフ、新生児や妊産婦へのケアや支援を急ぐ
2015/5/14
第13報
泣き続け、眠れぬ子どもたち 全力で子どもたちの心のケアを ラジオでの電話相談や子どもが集える場所の設置を強化
2015/5/11
第12報
「学校も家もなくなった」 危険な場所で時間を過ごす子どもたち 学校再開を切実に願う親たち
2015/5/12
第11報
ネパールを再び襲った恐怖「まだなにも終わっていない」大規模余震後の現場からの報告
2015/5/8
第10報
ネパール大地震 子どもが子どもに戻れる場所を ユニセフの「子どもにやさしい空間」
2015/5/7
第9報
学ぶ場を失った子ども、95万人以上 90%の校舎が倒壊した地域も ユニセフ、就学率の低下を危惧
2015/5/5
第8報
ネパール大地震 12万人以上に安全な水を支援 5月5日付ユニセフ情勢レポートより
2015/5/2
第7報
ユニセフ・ネパール事務所 穂積智夫代表 メッセージ 「ネパール大地震から一週間」
2015/4/30
第6報
ネパール大地震 テントや水と衛生物資など 29トンの支援物資を被災地に輸送
2015/4/29
第5報
時間との闘い 〜ネパールの子どもたちとその家族のために〜 IKEA Foundation、ユニセフの緊急支援活動に300万ユーロを寄付
2015/4/29
第4報
ネパール大地震 『子どもの命を守る支援、一刻を争う状況』ユニセフ、約60億円の支援を要請
2015/4/26
第3報
ネパール大地震 35郡、280万人の子どもが被災 ユニセフ情勢レポート
2015/4/26
第2報
ネパール大規模地震 被災地域の子ども94万人 ユニセフ、120トンの救援物資輸送へ 〜ユニセフ緊急募金 受付中〜
2015/4/25
第1報
ネパールで大地震発生 人口の半数は子ども、懸念される影響 ユニセフ声明発表
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ネパール大地震緊急募金 第17報
支援が届きにくい山奥の被災地
「必死に探し回っていたもの」
ユニセフ、生活に不可欠な衛生キットを配布

【2015年5月21日 グルカ郡(ネパール)発】

ユニセフがバルワで配布した支援物資のひとつ、蚊帳の中に入って外を見つめるソフィヤ・グランちゃん(3歳)。
© UNICEF Nepal/2015/Panday
ユニセフがバルワで配布した支援物資のひとつ、蚊帳の中に入って外を見つめるソフィヤ・グランちゃん(3歳)。

4月に発生した地震で甚大な被害を受け、すべてを失った、ネパールの人里離れた山の村で生活を送る人々。ユニセフが配布した衛生キットが、被災した家族たちに小さな喜びを届けています。しかし、依然として多くの支援が必要とされています。

* * *

「長い間、必死に探し回っていたもの」

きれいな歯ブラシや歯みがき粉、浄水器、石けんなどが入った衛生キットが、被災した人々に配布されています。ネパールで起こった大地震で自宅や農場を失い、甚大な被害を受けた家族たちにとっては、ほんのわずかな力にしかならないかもしれません。しかし、バルバハドュール・ガレさん(46歳)は、家族の生活のためにとても重要だと話します。

「地震後、このような支援物資を受け取ったのは初めてです。長い間、必死に探し回っていたものばかりです」と、バルバハドュールさんが衛生キットの中身を手に取りながら話します。

「地震後、米やテントを持ってきてくれることはあるのですが、石けんや蚊帳など、このバックの中に入っているものを受け取ったことはありませんでした」

今は特にニーズが高まっていることもあり、村の市場では石けんが手に入りにくいと、バルバハドュールさんが説明してくれました。

ユニセフが配布した衛生キットの中に入っていた石けんで手を洗う女の子。
© UNICEF Nepal/2015/Newar
ユニセフが配布した衛生キットの中に入っていた石けんで手を洗う女の子。

時宜を得た支援

カトマンズから200kmほど西にあるバルワという村や市場は、ガレさんが暮らすシンジュグやスウォーパニ、マンブ、バーパクなど、近隣の村落へとつながる中心地です。そしてこれらすべてが、地震で特に甚大な被害を受けた地域です。

グルカ郡では4万4,000もの民家が崩壊しました。道路にも大きな被害が出ているため、バルワは陸路で支援を届けることができる最後の村です。

そのため、何百人もの人々が、支援物資を求めて何時間もかけてバルワまで歩いてくるのです。そして、そのほとんどが女性です。

「食糧支援は非常に重要です。しかし、衛生的な生活を送るために必要なものが十分手に入らず、トイレや衛生面の問題をとても心配しています。ユニセフの支援は、まさに時宜を得ています」と、コミュニティ・リーダーのプレム・グルンさんが語ります。

衛生キットには、石けんや洗剤、歯ブラシ、歯みがき粉、爪きり、生理用品、タオル、浄水器、くし、物干し用のロープ、バケツが含まれています。また家族には蚊帳も提供されます。プレムさんは、ユニセフが提供した衛生キットを住民に配布するための調整作業をボランティアで行っています。

バルワには5,000人近くが暮らしていましたが、4月25日の地震で99あった建物のほとんどが崩壊し、人々は甚大な被害を受けました。プレムさん自身も、自宅を失っています。

「みんな、何もかも失ってしまいました。歯ブラシすらありません」と、プレムさんが語ります。

7カ月の赤ちゃんの面倒をみるおばあさんは、4月25日の地震で義理の娘を失った。地震以降、赤ちゃんがなかなか泣き止まなくなったと語る。
© UNICEF Nepal/2015/Panday
7カ月の赤ちゃんの面倒をみるおばあさんは、4月25日の地震で義理の娘を失った。地震以降、赤ちゃんがなかなか泣き止まなくなったと語る。

何週間も歯を磨けず

「何週間も歯を磨いていません」と、足を負傷した12歳のティル・ムマリ・グルンさんが横になりながら教えてくれました。教科書やお気に入りのものを失って悲しいけれど、石けんや歯ブラシが使えるようになって安心したといいます。

モンスーンを前にして雨が降り始め、がれきや全壊した建物だけでなく、ごみや生ごみ、土砂に囲まれた中で生活を送る多くの人々が、衛生状態が気がかりだといいます。

「孫のことが心配です。でも、衛生キットを受け取ることができて、安心しました。病気の感染を防ぐことができますから」と、60歳のカル・ガレさんが話します。カルさんは、両親が食べ物を探しに出かけている間、毎日孫たちの面倒をみています。

「娘たちは今、1日2回きちんと歯を磨き、手をきちんと洗っています。妻は、生理用品が手に入り、とても嬉しそうでした」と、ラル・バハドゥル・グルンさんが話します。ラルさんは、最寄りのアブ・カイレニという町まで40キロ山を下って石けんを買いに行かなくてはいけませんでした。

衛生キットに含まれる支援物資は生活に必要不可欠なものばかりですが、ほとんどの家族が手に入れることができていないものです。衛生キットは被災した人たちの力となっているものの、村の物資の在庫は既に底をついており、すぐに新たな支援が必要になるとラルさんが話します。

「あまりにも多くの家族が被災し、支援を必要としているのです」(ラルさん)


「ネパール大地震緊急募金」は2017年10月31日をもって受付を終了いたしました。
これまでに18億795万2,422円もの浄財を全国の皆さまからお寄せいただきました。
皆さまのご協力に感謝申しあげます。

ネパール大地震緊急募金受付終了について »



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◇ 自然災害緊急募金のご案内 ◇

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