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ユニセフ協会からのお知らせ

ユニセフ:地域会合とユニセフ国内委員会の年次総会を同時開催

【2011年5月4日 スイス/ベルン発】

「エクイティー(公平性)」と「レノベーション(革新)」が、スイスの首都ベルンで開催されている2つの重要な会議で、中心的な議題となっています。ひとつはユニセフ国内委員会の第56回年次総会で、本日、終了いたします。もうひとつは、中央・東欧とCEE/CISの地域マネージメント・チームの会合です。こちらは明日終了予定です。

同じ場所で、同時に開催された2つの会議は、CEE/CIS地域からのユニセフ事務所の代表やそのほかのスタッフ、並びに、ユニセフ国内委員会を代表するトップの人たちとの討議、意思疎通を図る貴重な場となっています。

最も困難な状況にある子どもたちに支援を

© Swiss Committee for UNICEF/2011
第56回ユニセフ国内委員会年次総会でエクイティー戦略について話をするアンソニー・レーク事務局長。

ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、ユニセフが焦点を置いているエクイティー戦略を共有するため、そして討論に加わるため、両方の会合・会議に出席しています。

「1年ほど前のことになりますが、ユニセフが改めて、エクイティー--最もニーズのあるところに開発投資をする--という考え方に焦点を置いて活動することについて、みなさま方と熱心に討議したことを思い出します」レーク事務局長は、5月2日、ユニセフ国内委員会の年次総会で述べました。事務局長に選ばれて1年と1日が経っていました。

「人々はエクイティーという概念を理解してくれるようになりました。道徳的に必要ということだけでなく、実務面でも、最も困難な状況にある人々に支援を提供することは、効果のあることだと理解してくれるようになりました」とレーク事務局長は言います。

ユニセフ国内委員会は、ユニセフが世界150カ国以上で行っている支援活動のために、36の先進工業国で募金活動を行っており、子どもの権利条約を推進しています。年次総会には、すべてのユニセフ国内委員会のトップが集まりました。

スイス国内委員会が主催した今年の年次総会は、「イノベーション(革新)」を中心に話し合いが行われました。ユニセフと国内委員会双方の内部革新はもとより、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、IKEA、フューチャー・ファンデーション、YouTube などのパートナー機関との関係革新が話し合われました。

世界的に財政が逼迫している中で、国内委員会の代表たちは、募金の傾向を精査し、ユニセフの基本的な活動資金となっているRegular Resources (通常予算)を拡大する方法などを模索しました。

「少ない予算で、多くのことを成し遂げたい気持ちは大いにありますが、これにも限界があり、今、その限界点に差し掛かっています」とレーク事務局長。「みなさま方のさらなるご支援なしには、やっていけません。通常予算を増やすためにも、また、一番困難な状況にある子どもたちに支援を送るという動きを作るためにも、みなさまのさらなるご支援が必要なのです。」

困難な状況に直面するCEE/CISの子どもたち

CEE/CIS地域マネージメント・チーム会合では、22カ国のユニセフ事務所代表が集まり、親のケアを受けられない子どもたちについて、状況報告を行いました。CEE/CISでは、国が運営する施設にいる65万人の子どもの多くが、障害のある子どもたちです。

 
© 日本ユニセフ協会/2011/k.shindo   © 日本ユニセフ協会/2011/k.shindo
CEE/CIS地域マネージメント・チーム会合の出席者とアンソニー・レーク事務局長(中央)。(スイス・ベルンにて)   欧州評議会事務次長のマウド・ド・ブル=ブキッキオさん、CEE/CIS地域事務所代表のスティーブン・アレンと話す、レーク事務局長。

レーク事務局長は、CEE/CISでの「子どものケア制度を改革していこう」という心意気には勇気付けられる、と述べました。事務局長は、また、障害のある子どもたちは、困難な状況にある子どもたちの中でも、最も支援を必要としている子どもたちということができ、ユニセフのエクイティー戦略の中でも、特に重点を置かなければならない、と指摘しました。

地域マネージメント・チームは、少年司法、栄養、早期幼児開発などの幅広い分野について意見を述べ合いました。これらの会議・会合の後、レーク事務局長は、欧州評議会事務次長のマウド・ド・ブル=ブキッキオさんとも話す機会を得ました。

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