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「世界手洗いの日」プロジェクトがスタートしました!
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地球を描いたビーチボールで陸と水の面積を考えるプログラム |
約30名の親子が集まった『みずとてあらいのがっこう』は、「みずのがっこう」チームと「手洗いのがっこう」チームに分かれて元気にスタートしました。
「みずのがっこう」では、地球が描かれたボールを使って地表の面積を学ぶゲームや、すごろくを振りながら、水の分子になったつもりで水の流れを体験するワークショップが行われました。
石けん作りはみんな真剣です。 | 先生のマネをして、楽しく「世界手洗いダンス」! |
「てあらいのがっこう」では、紙しばいで衛生の勉強をしたり、ダンスで手の洗い方を学んだり。そして、お楽しみの石けん作りでは、カラーの石けんを色々な形に抜いて模様を作り、個性あふれるオリジナル石けんが出来上がっていました。弟の分の石けんを作ってあげている女の子や、「これはお母さんに」とハートの型で石けんをくりぬいている子どもの姿もありました。最後は卒業証書をもらって、全員で記念撮影。
体を動かしながら、様々な“気づき”を体験した子どもたち。「自分の石けんで手を洗うのが楽しみ!」「ダンスが楽しかった」「知らないことがたくさんあった!」と充実の笑顔を見せてくれました。
一般向けに行われたシンポジウムは、様々な角度から水や衛生に関わる専門家の発表と、衛生に携わる企業の取り組みについてのパネルディスカッションで構成されました。
「世界の水問題」について語った東京大学の沖大幹教授は、「生まれた家に水道はありましたか?」「一日にどのくらいの水を使っていると思いますか?」などと会場に問いかけながら、私たちの生活の中で水がどのような役割を担っているのか、水がないことがどのように人々に影響を与えるのかなどを、わかりやすく伝えました。自身が医学博士でもあるユニセフ東京事務所代表の平林国彦氏は、子どもたちの命を守る活動の中で、水や衛生への取り組みが非常に重要であることを具体的なデータを示しながら発表しました。
南三陸診療所 西澤医師 |
また、被災地である宮城県南三陸町の医師、西澤匡史氏は、東日本大震災によって社会インフラが途絶えた同町において、どのように水や衛生の確保がなされたか、また極端に水が限られた中での生活について、大災害の実体験からの切実な想いを語りました。
また後半は、「世界手洗いの日」プロジェクトを支えるボランタリーパートナー企業の中から、王子ネピア(株)、サラヤ(株)、ライオン(株)の3社の担当者が参加し、衛生分野の社会貢献として企業だから出来ることなどについてパネルディスカッションが行われました。
10月15日(土)は、ユニセフハウス以外にも、各地で様々なイベントが開催されました。
キッザニア甲子園で手洗いダンスを教えるルー大柴さん。 |
兵庫県のキッザニア甲子園では、タレントのルー大柴さんがゲストティーチャーとして登場し、同施設のこども議員20名とともに約80名の親子に「世界手洗いダンス」をレクチャーしたり、特設会場での石けん作り体験が終日行われました。特設会場での石けん作りは大人気で、午前・午後合わせて14回のプログラムはすぐに予約がいっぱいに。たくさんの子どもたちに正しい手洗いの大切さが伝えられました。
また、横浜市の横浜アンパンマンこどもミュージアムでは、アンパンマンが子どもたちと一緒に「世界手洗いダンス」を踊りました。広場に設けられたステージの周りは来場中の子どもたちでいっぱいに!みんな大好きなアンパンマンのマネをして、正しい手の洗い方を楽しく実践できました。
森山開次さんと園児で記念撮影! |
さらに、この「世界手洗いの日」に先立って、10月13日には、「世界手洗いダンス」の振付をしたダンサー 森山開次さんが宮城県南三陸町のあさひ幼稚園を訪問しました。津波の被害により園舎を流失したあさひ幼稚園は、今月、約7ヶ月ぶりに公民館で保育を再開しました。
はじめに紙しばいで手洗いの大切さを聞いた40人の園児たちは森山さんと外へ!青空の下、楽しい音楽に合わせて踊りながら、実際に石けんを手につけて手洗いに挑戦しました。ダンスが終わった後も、「あわわ〜」と歌いながら帰りの準備をする姿や笑顔がたくさん見られました。
日本の子どもたちが楽しく、石けんを使った正しい手洗いを学び、また世界の子どもたちが直面している衛生の実情に触れることを目的とした「世界手洗いの日」プロジェクトは、これから11月末まで、一般公募により選ばれたサポーターが開催するイベントや日本ユニセフ協会の協定地域組織による取り組みが全国各地で実施されます。