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財団法人日本ユニセフ協会




 

使途報告

過去12ヶ月間に、津波被災地域の緊急・復興支援のために、個人、各国政府や支援団体などから合計5億2,660万米ドルの資金がユニセフへ提供されました。このおかげでユニセフは、災害直後、命をつなぐための物資や専門知識を提供し、その後も継続してより長期的な復興支援活動を実施することができています。

今回初めて、ユニセフは各国政府よりも多くの募金を民間の支援者から頂きました。上記の募金総額の72%にあたる4億5,370万米ドルがユニセフ国内委員会を通じて個人・団体・企業からいただいたものです。さらに特筆すべきことは、1,100万米ドルは開発途上国の政府と個人から提供されました。

アカウンタビリティー(説明責任)

ユニセフは説明責任の重要性を認識しています。60年間にもわたり、ユニセフは現場での複雑な緊急・復興支援を管理してきました。検証済の管理体制できていたおかげで、被災地域の困難な状況下での活動するにあたっての課題に対処することができました。

ユニセフの会計システムは、定期的に内部及び外部監査が実施されます。津波に関してユニセフに寄せられた募金総額は国連人道問題調整事務所のウェブサイト(http://ochaonline.un.org)上に常時更新され、プライスウォーターハウスクーパーズによって管理されています。
現地においては、パートナーとなる見込みのある団体を徹底的に調査し、ユニセフ職員によって検証され前進が確認された場合にのみ、プロジェクト資金が供与されるという段階的アプローチが採用されています。この小さな積み上げが進歩となり、より規模の大きい契約については契約調査委員会による大規模な審査と選別過程を経ることになっています。津波に関しては、発生後3ヶ月と6ヶ月の時点でその時点の最新情報が公開され、2006年初めに再度発表される予定です。

使途の内訳

現在までに、1億8,160万米ドルが津波支援に使われました。総費用の約93%に当たる1億6,950万米ドルが、被災8カ国のユニセフ事務所による緊急・復興支援活動に費やされました。残り7%に当たる1,210万米ドルは津波支援に直接関連する地域事務所と本部の活動のために費やされました。

津波アピールへの募金の内訳

 

表1:国別の予算と支出(本部と地域事務所を含む) 単位:100万米ドル

予算

2005.11.1時点
での支出

インド

22.76

14.24

インドネシア

250.43

79.99

マレーシア

2.84

0.70

モルディブ

38.48

22.20

ミャンマー

9.73

3.63

ソマリア

5.67

3.81

スリランカ

145.17

38.23

タイ

22.21

6.68

小計:現地事務所レベル

497.30

169.48

本部(ニューヨーク・コペンハーゲン・東京・ジュネーブの各事務所)

18.67

7.15

東アジア太平洋地域事務所

5.95

2.27

南アジア地域事務所

4.59

2.69

小計:本部と地域事務所

29.20

12.11

予算未割当分

100.13

総額

626.63

181.59

2:分野別の予算と支出(2005.11.1現在)  単位:100万米ドル

インド

インドネシア

マレーシア

モルディブ

ミャンマー

ソマリア

スリランカ

タイ

総計

保健

2.79

23.62

1.50

1.40

0.16

8.67

2.65

40.79

栄養

1.31

3.77

0.54

0.07

5.68

水と衛生

1.96

22.66

7.68

0.30

0.23

7.58

1.05

41.47

教育

6.73

22.04

10.24

1.49

0.39

7.82

1.41

50.12

HIV/エイズ

0.19

0.17

0.06

0.03

0.45

子どもの保護

0.24

7.89

0.32

0.28

0.16

0.03

11.02

0.92

20.86

政策提言

0.25

0.19

0.62

1.07

計画と
モニタリング

0.76

2.23

0.12

3.1

横断的活動

 

0.21

1.96

0.29

0.47

3.02

5.95

総計

14.24

79.99

0.70

22.20

3.63

3.81

38.23

6.68

169.48

被災地からの声 タイ >>