財団法人日本ユニセフ協会




ユニセフはイランからバグダッドに向けて緊急支援物資を輸送

[テヘラン 2003年4月30日]  ユニセフ・イランにより提供された高たんぱくビスケットと医療機器を運んだトラック2台が、今日、バグダッドへ向けてコスラビ国境を越えました。

 バグダッドのユニセフ職員は、高たんぱくビスケットと保健物資を医療施設や病院に配給する予定です。これは、今月はじめにイラク南部のファオ半島に飲料水を運んだ2台の給水車に続く、ユニセフ・イランからイラクへ初めて医療物資を運ぶ輸送団です。

 今日の輸送団は、コスラビ国境を越える初めての国連の緊急支援となります。テヘランのユニセフ代表カリ・エッゲによると、これは今後の同様な支援に道を開くものです。

 「コスラビ国境からバグダッドまでの距離はわずか160キロメートルです」エッゲ氏は言います。「この距離の近さから、これがイラク中部への緊急支援ルートとなりうる重要な可能性を持っています」

 エッゲ氏は、バグダッドや他のイラク主要都市に向けて、同様の輸送団が組織され、数日あるいは数週間のうちに出発するだろうとも言います。

 水曜日に運ばれたのは、高たんぱくビスケット20トン、ORS(経口補水塩)100箱、補助的な物資を含む緊急保健キット10キットです。これらは、3ヶ月間、10万人分の物資にあたります。

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募金のお願い

 ユニセフによるイラクへの緊急支援を求める発表を踏まえ、日本ユニセフ協会では、今後さらに必要とされるイラクの子どもたちへのユニセフの人道支援活動を支援するため、イラク緊急募金の受付を開始します。多くの皆様のご支援をお願い申し上げます。