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ユニセフ(国際連合児童基金)は2月6日、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国でおよそ1万6,600人の子どもが、エボラ出血熱により、片親もしくは両親、主たる保護者を亡くしたとして登録されたと発表しました。 親を失った子ども1万6,600人以上ユニセフ・西部・中部アフリカ地域事務所代表のマニュエル・フォンテーンは、「エボラ出血熱に対して当初あった恐怖心と誤解が克服されてからというもの、両親ともに失ってしまった子どもの周囲の家族は、彼らエボラ孤児に対してケアや保護を提供するといった素晴らしい支援をみせています。非常に困難な際に発揮される、親類関係の結びつきや、コミュニティの並外れて強いレジリエンス(回復力)の表れです」と、述べました。 1月中旬時点で、両親を失った子どもの数は、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で計3,600人近く。片親もしくは両親、血のつながった両親以外の保護者を失ったとして登録された子どもの数は、1万6,600人にのぼります。 エボラ孤児へケアを実施
ユニセフは両親や保護者を失った孤児を特定し、親類や地域の家族、里親らが引き取って保護するよう、緊急ケアを提供しています。たとえばギニアでは、両親を失った773人の子どもたちすべてが、親類に保護されました。 子どもとその子どもの世話をする家族には、必要とされる物資と現金の支給、学校に通うための支援、また心理社会的に回復するためのカウンセリングが提供されます。最愛の人を失い、深い悲しみを経験している子どもたちは傷つきやすく、弱い立場にあります。新しい家族のなかで生活する子どもたちの様子を継続して見届けることが大切です。 保護者がおらず、エボラ患者と身体的接触があった可能性がある子どもは、ウイルスの最長潜伏期間である21日間の間、隔離された状態でのケアが提供されます。こういった子どもたちは、3カ国の全域でこれまでに250人おり、その90%以上は隔離期間終了直後、親戚に保護されています。 保護システムの強化へユニセフはまた、エボラの影響を受けた子どもたちを支える上で大切な役割を担う、エボラ回復者らのネットワークを構築しました。回復者たちはエボラ出血熱に対する免疫を持っているため、隔離中の子どもたちと接触することができます。 エボラ流行前から、社会福祉や保護のしくみが脆弱であったこの地域において、弱い立場に置かれている子どもを特定してケアを提供する活動は、エボラ流行の危機に対し直面している、多くの困難な課題のひとつです。 「エボラ出血熱の影響を受ける国々が、回復へと向かって前進しています。この機会に、弱い立場にいる子どもたちを保護するための取り組みを進めるべきです。児童婚、児童労働、性的暴行や搾取といった問題は、エボラ流行前から存在していました。これらの問題に本気で取り組むチャンスでもあるのです」(フォンテーン代表) * * * ■参考情報: 2015年1月中旬時点のエボラ孤児と支援活動の状況
出典: ギニア、リベリア、シエラレオネのユニセフ現地事務所発表データ 【関連ページ】 ------------------------------------------------------------------------ ************** ◇ アフリカ緊急募金のご案内 ◇ 日本ユニセフ協会では、アフリカで発生しているさまざまな緊急事態の影響を受ける子どもたちのために、緊急・復興支援活動を行っています。ユニセフのこうした活動を迅速に支援するため、アフリカ緊急募金を受け付けています。
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