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数週間前に学校が再開されたばかりのスリップウェイ小学校。学校再開にあたって新しく取り入れられた朝の取り組みが、今では子どもたちの新しい習慣として定着しています。 「まず、両手を10回こすり合わせながら洗います。次に指の間を5回、それから爪を洗います」と、4年生のグレイス・ウィニーちゃんが話します。 学校に戻り、日常を取り戻す2月16日、エボラ危機で6カ月間の閉鎖に陥っていたリベリア全土の学校が再開されました。学校におけるエボラ感染のリスクを最小限にするため、ユニセフは、新たなガイドラインの制定に向けた支援を行ってきました。 朝7時頃、スリップウェイ小学校には児童たちが次々と登校してきます。校門前に置かれたテーブルには、手洗い用の水が入ったバケツと石けんが4つずつ並んでいます。トイレの外に、手洗い所も増設されました。 児童たちは、学校の中庭に集合する前に、検温と手洗いを行います。平均体温よりも高い体温だった女の子が、列の外でしばらく待つように言われました。少し休んだ後、非接触型体温計で再び体温を測った結果、女の子は問題なく登校をすることができました。 今ではこの一連の取り組みが、点呼や歌、リベリア国旗掲揚など、毎朝のお祈りの時間に行うことと同じく、スリップウェイ小学校の習慣のひとつとなっています。 子どもたちから地域住民へ
ユニセフはパートナー団体と協力し、エボラの感染が疑われる症状のある子どもへの対応方法などを含めた新しいガイドラインの運用に向け、リベリア全土の1万5,000人の教員や学校関係者に研修を実施しました。 そして子どもたちには、学校で学んだことを家族や地域住民に伝えるように促しています。 「子どもたちには、『これが、新しい手洗いの方法よ。他の人たちにも教えてあげてね』と伝えています。すると、『妹に教えたよ』、『おばさんに教えてあげたよ』と報告してくれる子どももいます」と、スリップウェイ小学校のジェマ・ムーア校長が語ります。 この新しい習慣に慣れてきたかどうかを13歳のサドウ・ジャローくんに尋ねると、サドウくんは恥ずかしそうに、言われなくても自発的にできるようになったことや、石けんと水での手洗いの重要性を友達や家族にも伝えていることを教えてくれました。 スリップウェイ小学校では、児童や先生、スタッフの中からエボラによる死亡者は出ていません。しかし、感染の影響を全く受けなかったわけではありませんでした。兄弟である2人の児童が、父親をエボラで亡くした後、エボラに感染したのです。今では2人とも回復を遂げ、他の子どもたちと同じように学校に通っています。 コミュニティと共に感染を予防「このガイドラインは、子どもたちが再び学校に通えるよう、地域社会の取り組みを視野に入れて作られています。この取り組みは子どもたちを守るためのものであること、そして、教育現場でエボラの感染を予防するには、病気になった子どもを学校に登校させないなど、地域住民たちの役割も重要だということを理解してもらうため、PTAや校長先生、学校の運営スタッフ、地域の教育担当官たちと協力しながら、共同で作り上げてきました」と、モンロビアで活動するユニセフ教育専門官のベルナルジ・バティドリライが語りました。 数週間にわたって新たな感染報告がなかったリベリアで、3月20日、再びエボラの感染が確認されました。これは、西アフリカで最も影響を受けている3カ国での感染報告がゼロになるまで、引き続き警戒と支援が必要であることを再認識させるものです。エボラの感染拡大当初から小学校の教室の外に貼られているエボラの啓発ポスターが、今日も子どもたちに注意を促しています。 “エボラの感染拡大はまだ、終わったわけではありません。石けんときれいな水での手洗いを” 【関連ページ】 ------------------------------------------------------------------------ ************** ◇ アフリカ緊急募金のご案内 ◇ 日本ユニセフ協会では、アフリカで発生しているさまざまな緊急事態の影響を受ける子どもたちのために、緊急・復興支援活動を行っています。ユニセフのこうした活動を迅速に支援するため、アフリカ緊急募金を受け付けています。
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