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公益財団法人日本ユニセフ協会
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エボラ出血熱緊急募金 第75報
リベリア
エボラ終息宣言後、初の新たな感染確認
再び感染ゼロへ、予防への迅速な取り組み

【2015年7月3日 モンロビア(リベリア)/ダカール(セネガル)/ジュネーブ発】

エボラ対応用のテントを建てるスタッフ。
© UNICEF/UNI188238/Jallanzo
マルギビ郡でのエボラの新たな感染を受け、ユニセフは迅速に緊急支援物資を輸送。雨の中、エボラ対応用のテントを建てるスタッフ。

3カ月以上エボラ出血熱の新たな感染者が出ておらず、今年5月に終息宣言がなされたリベリアで、再び新たな感染が確認されました。これを受け、ユニセフは、隔離中の人々を収容するためのテント、衛生用品、消毒用塩素、手洗い用バケツなどの緊急支援物資の輸送を、感染が確認されたコミュニティに対して始めています。

終息宣言後、初の感染

6月29日、少年の遺体からエボラ出血熱の陽性反応が確認されたマルギビ郡では、ユニセフの社会動員チームがすでに動き始めています。1軒1軒訪ねてエボラ予防に関する理解を広める訪問キャンペーンを行い、これ以上感染が広がらないように、そして影響を受けている人々を支えるための活動を進めています。

ユニセフ・リベリア事務所のシェリドン・イェット代表は、「リベリアで再びエボラ出血熱の感染が起こるリスクは常にありました。もう一度感染ゼロの状態に戻すために、我々は今、あらゆる手を尽くさなくてはなりません。今回の迅速な対応は、だれも気を緩めていなかったことの表れです」と話しました。

手洗い用バケツを準備。
© UNICEF Liberia/2015
マルギビ郡での感染を受け、手洗い用バケツを準備するスタッフ。

予防への取り組み

これから、犠牲となった少年が通っていた学校は消毒され、新たな衛生設備を設置し、石けんや消毒薬が配布されます。ユニセフの提供による手洗い場は、今年2月に6カ月間の閉鎖期間を経て学校が再開された際に、すべての学校の入口に設置されました。ユニセフは5月9日のエボラ終息宣言以降も、そうした衛生設備を維持するよう、各自治体とともに働きかけを続けてきました。

ユニセフはまた、登校時の生徒の検温などの予防対策が確実に実施されるよう、政府とともに活動しています。

「リベリアが5月に終息宣言を出せたのは、コミュニティの人々がエボラに関する知識を持ち、予防のために率先して行動したからです。今、コミュニティの人々は再び、これ以上この国から感染者を出さないための取り組みの最前線に立っています」(イェット代表)

隣国のギニアとシエラレオネでは、ピーク時に比べ数は大幅に減ったものの、今も新たな感染が報告されています。6月末の1週間で、ギニアでは12件、シエラレオネでは8件の感染が見つかっています。

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