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公益財団法人日本ユニセフ協会
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エボラ出血熱緊急募金 第61報
ユニセフ エボラ出血熱対応
リベリア 7カ月ぶりの学校再開へ
先月学校再開したギニア、流行前の就学率85%まで回復

【2015年2月13日 ダカール(セネガル)発】

エボラ出血熱で学校が休校となっていた際、ユニセフはパートナー団体と協力して自宅で学習できるようにするための教材を配布。
© UNICEF/NYHQ2014-3422/Nesbitt
エボラ出血熱で学校が休校となっていた際、ユニセフはパートナー団体と協力して自宅で学習できるようにするための教材を配布。教材を使って母親と勉強をする男の子。

エボラ出血熱の流行により、リベリアで7カ月間休校とされていた学校が本日、再開されることになりました。子どもたちが安全に教室に戻れるよう、ユニセフとパートナー団体は、エボラ・ウイルスの感染リスクを最小限にするための対策を実施しています。

リベリアで学校が再開

この安全対策は、今年1月に学校が再開され、130万人以上の児童が学校へ戻った隣国ギニアにおいて既に成果が出ているもので、登校時の検温や教室に入る前の手洗いなどが実施されています。

「私たちは、すべての学校が直ちに再開されることは望んでいません。児童の大多数が学校に戻るまで、最長で1カ月はかかるかもしれません。この期間中、可能な限り安全な環境の整備が、教育省によって行われます」と、ユニセフ中部・西部アフリカ地域事務所代表、マニュエル・フォンテーンは述べます。

安全な学校再開・運営のための講習の様子。
© UNICEF/NYHQ2015-0191/Ryeng
安全な学校再開・運営のための講習で、赤外線放射温度計の使用方法について説明する様子。

先月のギニアでの支援活動に続き、ユニセフはリベリアでも、政府や各地域のコミュニティと緊密な連携のもと安全対策を実施し、安全に学校再開をするための教員向け講習や、石けんや衛生用品などの支援物資の提供を実施しています。また、エボラ出血熱感染予防キャンペーンが、国内全土で展開されています。

ユニセフとギニア教育省の調査によると、現在、国内のほぼすべての学校(1万2,000校以上)が再開し、就学率はエボラ出血熱の流行前の85%にまで達しています。

子どもたちが安全に勉強できる環境を

「リベリアはギニアの成功例から重要な教訓を得ました。シエラレオネでの対策は、リベリアでの経験に基づき実施されます。再開される学校が増えていくにあたり、ユニセフは、子どもたちにとって学校が安全な場所であるよう、よりよい対策を継続して行っていきます」(フォンテーン代表)

エボラ出血熱の流行による影響を最も受けたリベリア、ギニア、シエラレオネの3カ国では、昨年7月〜8月の休みが終わっても、学校が再開されませんでした。これにより、500万人の子どもたちが何カ月間も教育の機会を奪われました。ギニアでは1月19日に学校が再開され、シエラレオネでは3月末に予定されています。

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学校再開に向け、温度計や手洗い用のバケツ、消毒液、手袋などの支援物資を用意するスタッフ。
© UNICEF Liberia/2015
学校再開に向け、温度計や手洗い用のバケツ、消毒液、手袋などの支援物資を用意するスタッフ。

■参考情報

ユニセフとパートナー団体による支援活動

リベリア

  • 衛生キット7,200セットを4,000校に配布中
  • 安全な学校再開・運営のための講習を教員と学校管理者1万5,000人に実施中
  • 6,000人近くの教員に、エボラ出血熱予防のための戸別訪問を実施(2014年9月〜12月)

ギニア

  • 4万7,500以上の衛生キットを、子ども280万人を対象に配布
  • パートナー団体を通じ、2万500個の赤外線放射温度計を提供
  • 8万500人の教員に、安全な学校再開・運営のための研修を実施
  • 最終的には3万人の小学校教員が心のケアの研修を受けられるよう、300人以上に訓練を実施中

シエラレオネ

  • 1万6,200以上の衛生キットを学校再開に備えて配布中
  • 7,000人の教員に、心のケアやエボラ出血熱感染予防、啓発活動に関する研修を実施中
  • 3万6,000人の教員に安全な学校運営に関する研修を実施中

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