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エボラ出血熱の影響を受けている西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネで夏休みが開始されました。学校におけるエボラ感染予防対策の導入後、これまでに校内感染の報告が一件もないことから、その成果が認められつつあります。 学校再開後、校内感染はゼロこれらの3カ国では、エボラの影響によって昨年夏以降に閉鎖されていた学校が今年初めに再開されるにあたり、エボラ感染予防のための厳しいガイドラインが設けられました。ガイドラインの実施により、学校における生徒や教師の感染は、これまでに一件も報告されていません。リベリアでは今年6月に生徒一人が死亡、7月に別の学校の生徒一人の感染が報告されたことを受け、この2校の学校の消毒を実施しました。 ユニセフ(国連児童基金)とパートナー団体によって開発されたこの学校におけるエボラ感染予防ガイドラインには、毎朝の登校時に学校の校門で検温を実施し、手洗い場を設けることが示されています。その他にも、何百万個もの石けんや塩素の配布、何万人もの教師や学校運営者を対象にした研修、そして、心理社会的サポートの提供も盛り込まれています。 このガイドラインを策定し、3カ国で実施するまでには、数カ月の準備期間を要しました。 子どもたちがエボラ予防に貢献
「エボラから学校の安全を守るために、可能な限り最大の努力をつぎ込みましたが、それが報われたようです」と、ユニセフ・シエラレオネ事務所代表のジョフ・ウィフィンが話します。「子どもたちは学校で、自分自身と周りの人たちをエボラから守る方法を学び、それを両親やコミュニティの人々に伝えました。これが、エボラとの闘いに大きな役割を果たしたのです」 エボラの流行が最も深刻であったこれら3カ国では、もともとの教育水準が低かったことに加え、昨年7月から今年の初めにかけて学校が閉鎖されていたことにより、およそ500万人の子どもたちが、数カ月間にわたって教育を受けることができませんでした。エボラ流行前の小学校就学率は、ギニアでは58%、リベリアでは34%、シエラレオネでは74%でした。 エボラ対応と共に、未来を見据えた支援を
ユニセフはエボラ感染予防ガイドラインが夏休み終了後も確実に実施されるように取り組む一方で、就学率の低さや質の高い教師の不足、校内における安全な水のアクセスなどの課題に対処することで、より回復力の高い教育システム作りも支援しています。安全な水を利用できる小学校は、ギニアではたった33%、リベリアでは45%、シエラレオネでは約40%に留まっています。適切な衛生を保つための習慣や基準は、子どもたちを他の病気から守るためにも重要となります。 エボラ予防対策の成功を受け、ギニアの隣国であるギニアビサウでも、同様のガイドラインが予防策として実施され始めました。ギニアビサウでは、ギニアでエボラ感染者と接触した人々が、国境を越えて入国したとみられていますが、その行方は特定できていません。 ユニセフ・リベリア事務所代表のシェリドン・イェットは、「エボラ感染ゼロの達成に向けて闘う今だからこそ、私たちは、未来をも見据えていかなければなりません。学校における水と衛生の基本的なインフラを整えるためには、大規模な投資が必要なのです」と述べました。 * * * 参考情報ギニア
リベリア
シエラレオネ
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