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公益財団法人日本ユニセフ協会
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エボラ出血熱緊急募金 第66報
オーランド・ブルーム親善大使
エボラの影響を受けるリベリアを訪問
コミュニティや若者の取り組みを視察

【2015年3月23日 モンロビア(リベリア)発】

ユニセフ(国連児童基金)の親善大使で英国俳優のオーランド・ブルーム氏は、リベリアへの4日間の訪問を終え、エボラ出血熱が流行したコミュニティがこの恐ろしい病気と闘うために取り組んださまざまな努力を称賛しました。

オーランド・ブルーム親善大使、リベリアを訪問

診療所を訪問したオーランド・ブルーム大使。(エボラ・リベリア)
© UNICEF/NYHQ2015-0473/Jallanzo
診療所を訪問し、重度の急性栄養不良と診断された赤ちゃんを抱く母親の話を聞くブルーム親善大使。

「私が出会った人々はみな、日常を取り戻すため、エボラに打ち勝つという強い決意を持っていました」ブルーム親善大使は、首都モンロビアで宗教指導者や青少年グループのリーダーたちを面会した後、こう語りました。「エボラとの闘いの中心は、コミュニティです。エボラ発症ゼロを達成するために、コミュニティの果たす重要な役割を支援し続けなくてはなりません」

若者間の教育活動もまた、エボラ対策に重要な役割を果たします。その一つが、モンロビア近郊の貧民街ウエストポイントで若者たちが取り組む「A-Line」プロジェクトです。グループの代表はブルーム親善大使に、ボランティアたちがどのように2万5,000人以上の人々に対し、エボラの予防法やエボラの感染拡大を防ぐための方法について伝えたのかを、説明しました。

コミュニティや若者、学校の取り組みを視察

エボラの啓発活動に参加したオーランド・ブルーム大使。(リベリア)
© UNICEF/NYHQ2015-0453/Jallanzo
「A-Line」プロジェクトに取り組む若者たちが行う、エボラの予防法や知識を広める啓発活動に参加。予防法や症状が載ったポスターを持つブルーム親善大使。

シエラレオネとの国境に近く、エボラの流行に苦しんだコミュニティの小学校では、7カ月にわたる閉鎖期間を経て学校が再開された際に導入された、エボラ感染を防ぎ、安全に学校に通うことができるようにするための子どもたちの新しい習慣を視察しました。これは、登校時の検温や教室に入る前の手洗いの励行など、感染リスクを減らすためにユニセフの支援で導入されたものです。

「エボラ出血熱の流行によって、リベリアの百万人もの子どもたちが半年も学校に通うことができませんでした。子どもたちは、学校に戻ることができてとても嬉しそうでした。しかし、一人ひとりの子どもが毎日注意して予防に取り組む姿は、いまだ油断できない状況であることを思い出させてくれます」(ブルーム親善大使)

いまだ油断できない状況が続く

西アフリカでは、5,000人以上の子どもを含む2万4,000人以上がエボラ出血熱に感染し、1万人近くが亡くなりました。

エボラの症例は減少しつつありますが、まだ終わったわけではありません。エボラとの闘いを続けると同時に、保健、教育、社会的保護システムの再建を重点的に取り組まなければなりません。

■オーランド・ブルーム親善大使
映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』などのヒット作で知られるブルーム氏は、2009年10月にユニセフ親善大使に就任。昨年には、シリア危機の影響を受ける子どもたちや家族を視察するため、ヨルダンを訪問している。

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