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コンゴ民主共和国
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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とユニセフは、15日、アフリカを旅行中のサッカー元日本代表選手の中田英寿さん(31歳)を、コンゴ民主共和国の北キブ州の首都ゴマにある国内避難民キャンプに迎えました。
キャンプの子どもたちにも「ナカタ」として知られる中田さん。子どもたちの代表から、訪問への感謝と歓迎の言葉を贈られた「ナカタ」さんは、早速、最近この場所にたどり着いた家族が住むテント、ユニセフがNGOと一緒に作った子どもたちが安心して過ごせる遊び場、給水場、仮設の教室としてビニールシートで作られた学校などを見て回りました。
この後「ナカタ」さんは、避難民の子どもたちを受け入れている近隣の2つの小学校のサッカー対抗戦に、特別ゲストとして招かれました。もともと2校合わせて全校生徒が200-300人程しかいなかったこの2つの学校は、現在、避難民の子ども1000人以上を受け入れています。「ナカタ」さんは、試合後、キャンプの子どもたちにサッカーボールを贈りました。
キャンプの訪問を終えた中田さん。「厳しい状況なのに、ここの子どもたちはみんな明るいし。元気だし。僕が勇気付けられました。いろんな報道を見ていたので、(ここに来る前は)子どもたちがとても酷い状況に置かれているんじゃないかと思ってました。子どもって強いよね。」と語る一方、今年1月に開催された「ゴマ会議」で和平が合意された後も、避難民の数は増え続けているのではないかと心配しながら、次の訪問地、アフリカ南部のナミビアに向かいました。
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世界的に最も有名なサッカー選手の1人、中田英寿さんは、1995年にプロ入り。1997年と1998年の2度にわたり、アジアサッカー連盟からアジア年間最優秀選手賞を受賞しています。また日本代表として、1998年、2002年、2006年と3度のFIFAワールドカップ、1996年および2000年のオリンピックに出場しました。2004年3月には、“サッカーの王様” ペレが選ぶ125人のトップ・プレーヤー125の一人に選出されています。中田さんは、2006年7月、29歳の時、イタリア・セリエAや英国プレミアリーグでの7シーズンにわたる活躍を含む10年間のプロ・サッカー選手としてのキャリアに終止符を打ちました。 UNHCRとユニセフは、今回の中田さんの訪問が、2007年に発生した北キブ州での紛争によって家を失い非常に困難な状況に晒されている43万7000人の人々の実情に光を当て、この国の東部の地域の女性や子どもたちが置かれている新たな、そして長期的に続いている苦境に、国際社会の関心を惹きつけてくれることを願っています。 ゴマ周辺の国内避難民キャンプで生活する学齢期の子どもは約2万2500人。チュルやマシシ地域には、35万人が生活していると推定されています。 (本レポートは、コンゴ民主共和国のUNHCRとユニセフの合同プレスリリースを元に作成しました) |