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「子ども警報:アフリカの角」

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「アフリカの角地域の子どもたち」

アフリカ情報2008年
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2008/12/15
ジンバブエ:コレラの流行が幼い命を奪う
2008/12/5
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エチオピア・・・干ばつ地域の児童労働者に教育の機会を
2008/9/16
エチオピア 子どもたちを襲う深刻な栄養不良
2008/9/9
命を救う栄養価の高い補助食がエチオピアに到着
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ユニセフはソマリアの子どもたちへの栄養支援を続けています
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ナミビア洪水被災地に緊急支援
2008/2/27
モザンビーク大洪水被災地から ユニセフ現地事務所職員 根本[][おう]さんの報告
2008/2/19
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コンゴ民主共和国 過酷な生活を強いられる子どもたちを、世界が忘れないように・・・。
2008/2/15
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2008/2/14
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2008/2/6
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2008/2/4
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2008/1/7
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2008/1/4
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アフリカ情報

エチオピア:子どもたちを襲う深刻な栄養不良

【2008年9月16日 エチオピア発】

最近の状況

ツゥラ保健センターでプランピー・ナッツ(Plumpy'nutR)を食べるネスサ・マソス君(1歳)。
ツゥラ保健センターでプランピー・ナッツ(Plumpy'nutR)を食べるネスサ・マソス君(1歳)。6月下旬にセンターに来たときの体重は6キロでしたが、ユニセフが支援している栄養補給食品のおかげで、8月半ばには、1.5キロ増加しました。
© UNICEF Ethiopia/Shima Islam/2008

エチオピアの降雨量は全土で増加していますが、南部諸民族州とオロミヤ州では、地域によって食糧不足が続き、栄養不良の症例が報告されています。ソマリ州のデゲハブル、コラヘ、ワルデル県(ゾーン)では、干ばつが悪化し続けています。シニレ、ワルデル、コラヘ県、そしてボレナ県の一部では、家畜の死亡数が増加しています。今年6月、エチオピア政府は、干ばつの影響を受けている地域で、緊急支援を必要としている人の数を460万人と発表し、深刻な栄養不良に陥っている子どもの数を7万5,000人と発表しました。この数字は、現在、再度見直されており、ユニセフでは、支援が必要な人の数は増加するものと見こんでいます。

インパクト(影響)

食糧が不足しており、栄養補給食品と食糧の配布による支援を拡大しなければ、栄養不良の治療を受けなければならない子どもの数は増加すると見られています。

Administrative Regions and Zone of Etiopia
Administrative Regions and Zone of Etiopia
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洪水

ガンベラ州での洪水によって3万4,579人が被害を受けました。そのほとんどが、学校、政府系の建物や親戚の家などに避難しています。約5,000ヘクタールのメイズ(とうもろこし)畑とソルガム(穀物)畑が被害を受け、壊滅状態です。こうした状況の中、人々は大切な家畜を売り飛ばして食べ物を手に入れている状況です。こうした中で、避難生活を余儀なくされている人たちは、マラリア、下痢性疾患、呼吸器感染症などの感染症にかかる危険性にも直面しています。また、この地域の人々の健康を脅かしているものとして、飲料水の不足も報告されています。

栄養

干ばつと食糧価格の値上がりによって、栄養不良の治療を必要としている子どもの数が増加しています。深刻な栄養不良と診断された子どもの数は、オロミヤ州、南部諸民族州で増え続けています。オロミヤ州では、7月23日〜8月25日までの間に、1万973人の子どもたちが、栄養不良を治療するための食事療法を受け、南部諸民族州では、6月27日〜8月21日までに、2万8,335人の子どもたちが、同様に栄養不良の治療を受けています。これは栄養不良を治すために栄養補助食品によるケアが必要な子どもたちがたくさんいることを示しています。

今挙げた数値は、しかしながら、栄養不良を治療するためのセンターが続々と開設され、多くの子どもたちが送り込まれるようになったために増加したものだとも考えられます。ユニセフはこうしたセンターで配ることができるプランピー・ナッツや高たんぱくビスケット(BP100)などのRUTF(Ready to use therapeutic food= すぐに食べられる栄養補助食品)を含む医薬品、そのほかの基礎支援物資を3カ月分、15の移動保健チームに提供しました。この3カ月分の支援により、7万5,000人〜8万5,000人の子どもと女性たちを診断し、必要に応じて治療ができるものと推定しています。またユニセフは、35の郡(ワレダ)で栄養不良の子どもたちを発見するための支援と、ビタミンAや寄生虫駆除剤を提供しています。

保健
急性の水様性下痢

アムハラ州とオロミヤ州に深刻な脅威をもたらしている急性水様性下痢の流行は、その他の地域にも広がる危険性が懸念されています。世界保健機関(WHO)の報告では、今までに31の郡が影響を受け、急性の水様性下痢が報告された件数は1,816件、14名が命を落としています。アムハラ州では深刻な流行がいくつか確認されており、オロミヤ州でも小規模ながら流行が報告されています。

ユニセフは、この流行が、降水量の増加によってさらに増えるとみて懸念しています。これに対応して、ユニセフでは、症例治療センター(CTC)を設置できるよう、スタッフの研修、ベッド、テント、消毒剤、水を入れるための容器を提供しました。今までに、CTCを12施設建設しましたが、それぞれのセンターでは、一度に10件まで治療することができます。

ユニセフは、浄水剤22万3,355袋、飲料水用の容器4,595個、石鹸1万2,720個、そして医療用品をオロミヤ州に届けました。アムハラ州には、CTC用のキットを16セット、液体の浄水剤を39万1,815瓶、飲料水用の容器を6,549個、石鹸17万624個、その他の医療用品を届けました。8月末、ユニセフとWHOは、ソマリ州のジジガ県の52郡(ワレダ) 67万8,000人の5歳未満児にポリオの予防接種キャンペーンを実施できるよう地域保健局を支援しました。

これまでに提供された支援

2008年6月に、ソマリ州、南部諸民族州、オロミヤ州に、栄養不良を治す食事療法用として、RUTF577トンが届けられました。これにより、深刻な栄養不良状態にある5万5,500人の子どもたちを3カ月間治療することができます。2008年8月には、RUTFがアムハラ州に63トン、チグレ州に45トン提供され、それぞれ深刻な栄養不良状態にある子ども6,300人と4,500人の治療のために提供される予定です。アファール州にも8トン配布され、現在、オロミヤ州、南部諸民族州の100の郡(ワレダ)の保健センターに518トン配布されているところです。 ユニセフは、これまでに、エチオピアでの栄養不良の広がりを食い止めるため、2,771トンにおよぶRUTFを提供しました。2008年4月〜8月までの間に、およそ10万5,000人の5歳未満児が、深刻な栄養不良を治すための治療を受けています。

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