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緊急支援情報
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アフリカ干ばつ緊急募金2011年
2011/12/7
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2011/11/18
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楽観できない状況
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第28報
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2011/10/14
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「恵みの雨」がもたらした新たな悲劇
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2011/10/3
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2011/9/21
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第20報
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2011/8/30
第17報
緊急事態下の子どもたちを救うために
2011/8/31
第16報
学校は子どもたちが安心できる場所
2011/8/25
第15報
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2011/8/22
第14報
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2011/8/18
第13報
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2011/8/9
第12報
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2011/8/8
第11報
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2011/8/3
第10報
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2011/8/1
第9報
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第7報
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第6報
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2011/7/18
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2011/7/11
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2011/7/1
第1報
エチオピア:干ばつに見舞われる地域に飲料水を支援
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ソマリア干ばつ緊急募金 第16報
学校は子どもたちが安心できる場所

【2011年8月31日 ソマリア・モガディシュ発】

© UNICEF video
2010年の9月からモガディシュで開始されている155校の学校のうちの一校に通う避難を余儀なくされたソマリアの子どもたち。南部から避難を強いられている家族の子どもたちは、4万人近くに上る。

100人近くの子どもたちが、まるで最新刊のマンガを手にしたかのように、とても興奮した様子で本のページをめくっています。しかしこれらの本に書かれているのは、数学や科学の公式、字の書き方の練習などです。

「この学校には、200人の子どもたちがいます。」ソマリアの首都モガディシュにいる避難を余儀なくされた人々のための避難キャンプ内に設置されたワバリ小学校のモハメド・モハムド・オスマン先生はこう話します。「こうした子どもたちのうち100人は、午前中に授業を行い、残りの100人は、午後に授業を行っています。避難キャンプにはもっとたくさんの学齢期の子どもたちがいますが、この学校では200人しか対応できません。」

オスマン先生の学校に通う子どもたちは、地元の村やモガディシュで勃発した武力紛争により避難を余儀なくされ、現在、1年近くもこの避難キャンプでの生活を続けています。オスマン先生は、ソマリア南部の干ばつと飢餓の影響で避難を強いられ、家族と共に最近辿り着いているたくさんの子どもたちのことまでは、考えられないと話します。

「新たに辿り着いてきた各家族には、少なくとも学齢期の子どもが3人はいます。」「すでに教室は交代制にしていますし、子どもたちは、ペンやノートを共有して使用しています。」ユニセフのパートナーである国際NGO組織で働くデカ・マーリン・ハッサン・モハムドさんはこのように説明します。

子どもたちの安心できる場所

この数ヵ月のうちに突然起こった子どもたちの急増に対し、早急に対策を講じなければ、何万人もの子どもたちが、9月に始まる新学期に間に合わない可能性があります。

「教育は、いかなる緊急支援においても重要な要素です。」ユニセフ・ソマリア事務所のソザン・カールトン代表はこう話します。「学校は、勉強する子どもたちに安全な場所を提供するだけでなく安全な飲み水や適切な衛生施設(トイレ)、その他の不可欠なサービスも提供しています。」

南部のほとんどの教育省が機能していないため、学校は、地元のリーダーや保護者、教師で構成されているコミュニティ教育委員会によって運営されています。

長期的な安定に必要不可欠なこと

© UNICEF video
紛争で避難を強いられている人々のために設置されたモガディシュの学校で勉強する子どもたち。これらの学校は、現在、南部から飢餓により避難してきた子どもたちの学校ともなっている。

「学校が再開されても、多くの地域では、教師の半数程度しか戻ってこないのではないかと懸念しています。教師自身にも、もちろん家族がいて、避難を余儀なくされていますから。」「格差を埋めるために、恐らくとても早急に教師を雇い、訓練しなければなりません。」ユニセフ・ソマリア事務所のリサ・ドハーティ緊急教育担当官はこう話します。

ソマリア南部・中部の総人口の4割、約230万人が、5歳から17歳の子どもたちです。安全な環境で学べる機会を提供することは、ソマリアの長期的な安定と成長に非常に重要です。

「ソマリアは、世界で最も就学率の低い国のひとつで、この危機が起こる以前から初等教育の出席率は30パーセント未満でした。」「9月の新学期再開に向けて準備を進めていますが、この数字はさらに悪化するものと予想しています。しかしながら、我々がこの緊急支援活動をさらに活発化していけば、大きな変化を生み出すことができるはずです。」(ドハーティ緊急教育担当官)

学習へのアクセス

© UNICEF video
ユニセフは、パートナーと共に、モガディシュの女の子をはじめとする避難を余儀なくされた子どもたちが教育の機会を奪われることがないように活動しています。こうした子どもたちの家族は、安全と食糧と飲み水を求めて首都へ避難してきました。

支援活動の一環として、ユニセフとパートナー団体が主導している教育クラスター(教育関係機関間の調整組織)によって、地元の学校、避難民キャンプ内の学校、私立の学校の、合わせて589校の状況調査を実施。その結果、給食プログラム、学習用教材、教師への報酬、追加の学習用スペースが、子どもたち−その多くが初めて教育を受けることとなる−が教育を受ける機会を確保するために必要であることが示されました。

「何年間にもわたり注目を浴びることなく、資金不足に陥っていたために、ソマリアの子どもたちの教育を受ける機会はすでに悲惨な状況です。」「状況の更なる悪化を防ぐため、私たちができることは全て行うことが急務です。」

教育クラスターのパートナーは、調査で求められていたニーズを満たすべく緊急教育活動を拡大して行っています。この活動実施には2,000万米ドル以上の資金が求められています。しかしながら、教育分野における資金不足は、過去4年間で最高レベルに達している状況です。

子どもと教師の動機付け

避難民キャンプとその避難民を受けて入れているコミュニティに、臨時の学習スペースを設置する支援が緊急に求められています。また、飲料水と衛生施設(トイレ)の提供、43万5,000人の子どもたちと5,750人の教師のために、教育に欠かせない学校用キットやレクリエーション用の支援物資も必要です。

学校に通い続けることや初めて学校に通う動機にも繋がる、児童・生徒やその家族が恩恵を受けることになる学校給食の実施も計画されています。

「シリッガ避難キャンプにあるワバリの学校で勉強しています。」ワバリ学校に通うダハボ・モハメド・アブディさんは話します。「イスラム語や数学、科学を勉強します。どんな支援でも、欲しいです。」

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◇ 募金のお願い ◇

公益財団法人 日本ユニセフ協会では、ソマリアとその周辺国の子どもに対するユニセフの緊急援助を支援する『アフリカ干ばつ緊急募金』の受付を行っています。
皆様のご協力をよろしくお願い致します。


アフリカ干ばつ緊急募金
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口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「アフリカ干ばつ」と明記願います。
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なお、当緊急・復興支援に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合、現在行われている他の緊急・復興支援に活用させていただくことがありますので、ご了承願います。

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