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ソマリア干ばつ緊急募金 第20報
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© UNICEF video |
トラックで運ばれたばかりの長く待ちわびた水供給所から水を汲むワジールの人々。 |
ユニセフが支援しているワジール郊外にある女子校にある井戸を見れば、水位が非常に低くなっていることは一目瞭然です。学校での水の供給を確保するためには、もっと深い井戸を設置する必要があります。ワジール西部はさらに深刻な状況で、浅井戸はもはや機能していませんでした。
砂埃が舞うグリフトゥ町郊外では、村人や家畜が、まだ使える井戸の周りに集まっていました。「深ければ深いほど、たくさんの水が手に入ります。」 地元の人道支援団体の水と衛生の専門家は、干ばつが悪化しているために、井戸をもっと深く掘っていかなければならないと説明します。
救援を求めるための人々の他の地域への移動を食い止めるため、全ての農村部の長期的な水対策が必要不可欠です。
「ワジールでは、村から村へ移動している人々の姿が見られました。こうした移動の主な理由のひとつは、自分自身と家族のための飲み水を求めているのです。」ユニセフのビクター・チニャマはこう話しました。
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新たに設置された太陽光発電装置付のポンプは、安全な水を間断なく供給してくれています。この装置が出来たお陰で、男女別のトイレも造ることが可能になり、結果、就学率の向上や衛生教育の普及にも貢献しています。 |
グリフトゥ小学校は、こうした長期的対応策の好例となった学校のひとつです。太陽光発電式の給水ポンプと給水タンクが設置され、安定的に水を供給しています。また、男女別のトイレが設置され、学校の出席率の増加やより良い衛生習慣を身につけるための教育を促進しています。
こうした対応策は、最近の危機的な状況に関わらず、ソマリア国内におけるユニセフの長期的な支援目標と結びついた形で続けられなければならなりません。「様々な取り組みをお互いに連携させています。」「水があるところには、トイレもなければいけません。トイレがあれば、こうした危機的状況の中でも、子どもたちはより良い衛生習慣を保つ方法を教わることができるのです。」(ユニセフのビクター・チニャマ)
危機的状況の中、こうした革新的な解決策が、緊急のニーズに対応するだけでなく、持続的な給水拠点の設置など、人々を、より自立的な未来へと導いています。