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財団法人日本ユニセフ協会



パキスタン緊急募金 第24報
ユニセフ、国際社会に40億円の資金援助を要請

【2010年8月5日 ニューヨーク発】

© UNICEF/NYHQ2010-1569/Zaidi
パキスタン北西部の洪水被災地。床上まで水が上がってしまった家の一角にあるベッドで寝ている子ども。この地域の住民350万人中、250万人が、洪水の被害を受けたものと見込まれています。

ユニセフは5日、先月末パキスタン北西部を襲った洪水被災地で展開する緊急人道支援活動に、当面必要な資金(今年10月までの活動に必要な資金)として、国際社会に対し、47,344,820ドル(40億円あまり)の支援を求めました。

ユニセフは、現在、コレラや赤痢などの水を媒介する感染症の発生を防ぐことと、幼い子どもたちの栄養不良を防ぐことを最優先課題として、安全な飲料水や避難場所の確保・提供、仮設病院の設置などの緊急支援活動を実施していますが、今後、これらの活動を拡充しながら、教育や子どもの保護(心のケア)などの分野での支援活動も、早急に本格化させたいと考えています。

ユニセフの支援活動−これまでに実施された主なもの:

〔水と衛生分野〕

−井戸65箇所の修復
−給水車28台による給水活動(継続中)
−被災者の飲料水運搬用具として、ポリバケツ2360個、ポリタンク5000個を配布
−トラクター18台・作業員270人によるゴミ収集活動(継続中)
−被災者の衛生状態の維持・向上のための衛生キット3420セットと石鹸3000個を配布
−水源地での水質チェック&向上体制の確立

〔保健・医療〕

−被災者の健康状態チェック(3296人)
−大型テントを使った仮設病院の設置(25箇所)
−緊急医療キット、経口補水塩などの提供
−栄養不良の子ども3000人x1週間分の食品の提供
−緊急栄養不良対策チームの設置