驛「譎「�ス�。驛「譏懶スケ譁溽、シ�ケ譎「�ス�シ驛「�ァ陋幢スオ邵コ蟶キ�ケ�ァ��ュ驛「謠�郢摎 財団法人日本ユニセフ協会
緊急支援情報
受付中の緊急募金 >>ロヒンギャ難民 l シリア l 自然災害 l アフリカ栄養危機 l 人道危機 l 過去の緊急募金報告 l
一覧を見る


パキスタン緊急募金
2010/12/8
第53報
厳しい冬の脅威と資金難の試練
2010/12/7
第52報
ポリオ感染も拡大−;未だに必要な「緊急支援」
2010/11/24
第51報
「ベッカムとジダンが緊急アピール
2010/11/29
第50報
「子どもに優しい空間」がもたらす心の平和
2010/11/22
第49報
洪水が露呈した昔からある問題−;栄養不良
2010/11/15
第48報
子どもたちのための臨時学習センター
2010/11/9
第47報
洪水で流されてきた地雷から子どもたちを守るために
2010/11/5
第46報
深刻な資金不足に直面するユニセフの活動
2010/11/2
第45報
被害発生から3ヵ月。3つの脅威に晒される被災者たち
2010/10/19
第44報
妊産婦と出産へのサポート
2010/10/11
第43報
“水”がもたらした皮肉。被災地は、深刻な“水”不足に直面
2010/10/4
第42報
紛争と洪水〜;二重の被害を受けた小学校
2010/9/28
第41報
女性と子どもたちを襲う度重なる緊急事態
2010/9/15
第40報
被災民の健康を守る青空教室
2010/9/13
第39報
ユニセフの仮設教室で、元気を取り戻す子どもたち
2010/9/9
第38報
8歳のアルべリちゃんの訴え
2010/9/8
第37報
命を救う移動保健チーム
2010/8/31
第36報
子どもたちが安心できる場所を
2010/8/31
第35報
パキスタン洪水 日本は官民合わせユニセフに500万ドルを緊急拠出
2010/8/30
第34報
安全な水の提供を急ぐユニセフ
2010/8/26
第33報
パキスタン洪水—;拡大する被害 人道支援活動の資金、当初見込の3倍が必要に
2010/8/23
第32報
数百万人が被災した、中部パンジャブ州からの報告
2010/8/20
第31報
かつてないほどの被害:ユニセフ南アジア地域事務所代表の報告
2010/8/17
第30報
支援活動が資金不足に直面しています・・・みなさまのご支援をお願いします!
2010/8/17
第29報
350万人の子どもたちが感染症の危機に直面
2010/8/17
第28報
途方も無いスケールの危機
2010/8/12
第27報
被災地に届くユニセフの支援物資
2010/8/10
第26報
南部に拡大する洪水被害
2010/8/6
第25報
支援を待つ女性と子どもたち
2010/8/5
第24報
ユニセフ、国際社会に40億円の資金援助を要請
2010/8/4
第23報
感染症の拡大防止に奮闘するユニセフ
2010/8/3
第22報
ユニセフ パキスタンとアフガニスタンの洪水被災地で、支援活動を本格化
2010/8/2
第21報
水や食糧支援を待つ100万人以上の子どもたち
2010/7/30
第20報
パキスタン洪水:ユニセフ、緊急支援活動を開始
2010/5/19
第19報
地域助産師が地方で安価な出産ケアを提供
先頭に戻る


パキスタン緊急募金 第49報
洪水が露呈した昔からある問題−栄養不良

【2010年11月22日 パキスタン発】

破壊的なモンスーンがパキスタンにもたらした大洪水で、5歳未満の子ども280万人を含む2,000万人以上が被災。今回の災害は、直接的な被害だけなく、数多くの根本的な問題も表面化させています。パキスタンは、以前から栄養不良に陥っている子どもの割合が非常に高く、この洪水によって、状況がさらに悪化しているのです。

洪水被害に見舞われる前から、パキスタンでは、生まれてくる子どもの3人に1人が低体重でした。現在、栄養面の支援の拡大のみならず、場所によっては、こうした支援を初めて実施することが課題となっています。

例えば、シンド州の子どもたちは、特に栄養不良に陥りやすい状況に晒されています。洪水に襲われる以前でさえ、シンド州の子どもたちの発育阻害の割合は全国平均を上回っていました。ユニセフは、パートナー団体と共に、こうした栄養不良や発育阻害の問題を解決するべく子どもたちの検診を実施し、外来でも治療用の食事プログラムが提供できるよう支援しています。体重と身長、成長と発達を知るための重要な指標となる上腕の太さの測定が行われています。

保健巡回チームと治療センターの連携
© UNICEF Pakistan/2010/Sheehan
パキスタン・シンド州のタッタ地区で、ユニセフが提供している治療用の食事、高カロリービスケットを持つ子ども。

この活動の一環として、治療センターへのアクセスのないコミュニティにも手を差し伸べるため、治療用の食事を提供する保健巡回チームが活動しています。こうしたコミュニティの子どもたちの大部分は、この保健巡回チームが提供する支援で回復できていますが、症状が深刻な場合は、センターで治療を受ける必要があります。

ユニセフは、シンド州タッタ地区で、深刻な合併症で苦しむ栄養不良の子どもたちが治療を受けられるよう、市民病院内にこの地区で初めてとなる治療センターを設置しました。このセンターは、ユニセフが、エングロ・ケミカル社の支援を受けて設立したものです。センターには、子ども用のベッド6床と付き添い者用ベッドが置かれ、ユニセフから栄養補給剤と医薬品の提供を受けています。また国立小児保健研究所が、この施設でスタッフの研修を行っています。

ハミードちゃん(2歳)は、最近、高熱と下痢でタッタ治療センターに運び込まれてきました。「息子のどこが悪いのか全くわかりませんでした。村の医者が何か飲ませたんですが、身体全体に腫れが出始めたんです。」 ハミードちゃんのお母さんはこう話します。治療を受け、治療用の食事を処方され、ハミードちゃんの体調は著しい回復を見せています。

呼吸器系の疾患や重度の皮膚炎といった合併症に苦しむ他の5人の子どもたちも、現在このセンターで治療を受けています。

対応能力を上回る患者数
© UNICEF Pakistan/2010/Shuja
パキスタンで発生した洪水の影響を受けたシンド州タッタ地区で、「女性保健員」が行う保健教育の授業に参加する女性と子どもたち。

この治療センターは、タッタに初めて設置された唯一のセンターということもあり、利用者も多く、対応が追いつかない状況です。「今のところ、6人の子どもが入院していますが、この2ヵ月間で51人の患者が治療を受けました。」センターの看護師、シャグフタ・サモオさんは話します。「このセンターはもう一杯ですから、子どもたちに他の病院を紹介しなければならないんです。」

タッタ地区保健局の副局長のカレド・ナヴァズ医師は、子ども、特に女の子と女性の栄養不良を改善するために、やらなければならないことが山積みしていると説明します。「社会では、男性は女性よりも優位な立場とされていますので、男の子よりも女の子の栄養不良が多くなっています。」「もっと保健教育が必要です。母親も栄養不良なのです。学校で、栄養面の支援活動を実施するべきです。」

政府が国内で大規模に展開している「女性保健員」プログラムを通して、コミュニティの女性が、地元の妊婦や授乳中の母親に、妊産婦と子どもの保健と栄養に関するメッセージを伝えています。「授乳中の母親に、生後6ヵ月間は母乳だけで育て、それから流動食や離乳食を与えなければならないと話しています。」保健員のカキボオル・アハメドさんはこう話します。

命を救う支援物資

ユニセフは、特に、何千人もの女性保健員が洪水に被災してからは、このプログラムに対して大規模な支援を行っています。同時に、ユニセフは、政府、NGO組織、コミュニティを基盤にして活動している団体と密接に連携し、洪水の影響を受けた子どもたちの命を守る栄養補助食品を提供し続けています。

しかし、洪水発生から3ヵ月以上が経った今、ユニセフの緊急支援活動は深刻な資金不足に直面し、被災地での支援活動は危機的状況に陥っています。現地での活動に当面必要な資金として2億5100万ドルの資金を国際社会に求めていますが、現在までに集まっているのは、その約半額に過ぎません。

**************

◇ 募金のお願い ◇

公益財団法人 日本ユニセフ協会では、自然災害により困難な状況にある人々に対してユニセフが行う緊急援助を支援する 『自然災害緊急募金』 の受付を行っています。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


自然災害緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記願います。
*送金手数料は免除されます。
クレジットカードで募金
インターネットバンキングから募金する
コンビニエンスストアから募金する
*当協会への募金は寄付金控除の対象となります。

なお、当緊急・復興支援に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合、現在行われている他の緊急・復興支援に活用させていただくことがありますので、ご了承願います。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る