驛「譎「�ス�。驛「譏懶スケ譁溽、シ�ケ譎「�ス�シ驛「�ァ陋幢スオ邵コ蟶キ�ケ�ァ��ュ驛「謠�郢摎 財団法人日本ユニセフ協会
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パキスタン緊急募金 第43報
“水”がもたらした皮肉。被災地は、深刻な“水”不足に直面

【2010年10月11日 パキスタン発】

パキスタン国内のあちこちに設置された広大な避難キャンプは、残酷で皮肉な状況に陥っています。数ヵ月前、洪水がもたらした大量の“水”によって200万棟近くの家屋が全半壊。2,000万人以上の人々が影響を受けました。一方、現在、被災者が最も必要としているものは、清潔な“水”なのです。

パキスタンの洪水被災地での緊急支援活動は、終わりの見えない状況が続いています。いつくかの地域では水が引き、数千世帯が帰還し始めていますが、かつて人々が暮らしていた場所には、ほとんど何も残っていない場合も少なくありません。また、いまだに帰還できない人々も大勢残されています。ユニセフは、パートナー団体と協力して、飲料水や衛生施設(トイレ)といった最も基本的なサービスを提供するべく活動しています。

取り残された人々
© UNICEF Pakistan/2010/Zak
シンド州タッタの避難キャンプで、強い日差しが照りつける中、衣類を洗う女性。

シャジアさん(22歳)は、1ヵ月以上前、パキスタン南部シンド州近郊のタッタに設置された避難キャンプに、夫と5人の子どもたちと一緒に避難してきました。シャジアさん一家は、現在、ユニセフから飲料水を提供されているシンド州の15万3000人以上の被災者のうちの一家族です。タッタでは、ユニセフの支援で機能している浄水場で、清潔な飲料水を得ることができます。

シャジアさんは、日中の照りつく暑さを避けるため棒に吊るした薄い布の下の、ロープで縛って作られた小さな簡易ベッドに、夫と子どもたちと一緒に座っていました。

「以前暮らしていた場所は、まだ私の肩の高さくらいまで水に浸っています。メチャメチャに壊れてしまった家に戻ることはできません。」「いつ家に帰れるのか分かりません。」(シャジアさん)

いまだに水に浸り、修復できないほど深刻な被害を受けた家の多くは、最も貧しく、また社会的に不利な立場の人々の家でした。彼らは今、避難キャンプであれ路上であれ、避難できるところで生活するより他に選択の余地がないのです。

命綱としての飲料水
© UNICEF Pakistan/2010/Zak
午後、テントとテントの間に出来た日陰で、おはじきで遊ぶ子どもたち。

タッタ周辺に広がる避難キャンプは、乾燥して埃っぽく、ゴミが散乱しています。また、現在この地域に暮らしている数千人の排泄物の問題もあります。テントから見える景色は、わずかに泥だらけの茂みがのぞく、見渡す限り不毛な砂漠の風景です。夏の終わりにもかかわらず、至る所にハエが飛び、息の詰まるような暑さが続いています。

テントとテントの間のわずかなスペースには、石灰で区切りの線を描いて、子どもたちが“けんけん遊び”をした跡が残っていたり、自分たちの暮らすテントを利用して、手作りの品や装飾品を売っている積極的な家族も見られます。避難を余儀なくされているほとんどの家族には、毛布、ポット、衣類、かばんのようなわずかな所持品しかありません。

そして、避難を強いられている全ての人々にとって最も貴重なもののひとつは、命綱となっている“水”を貯めるためのバケツ、貯水タンク、ペットボトルです。

パキスタンで洪水の被害が発生してから、ユニセフは、パキスタン全土でこうした支援物資を配布してきました。しかし、そうした支援物資に入れるための“水”を確保することは、今回の人道支援活動の中で最も困難な課題の一つです。まず、どこからか運んでこなければなりません。そして何より、清潔でなければならないのです。

求められるさらなる支援
© UNICEF Pakistan/2010/Zak
ユニセフの支援で設置された給水場に集まる人々。写真手前は、巨大な水枕のような仮設給水タンク。

ここタッタで、ユニセフは、パートナー団体と共に、現地の用水路から清潔な水を利用できるよう浄水場を設置しました。浄水場には、清潔な水を求めて一日に何度もやってくる女性や女の子たちの長い列ができています。また、この浄水場の水を避難キャンプ全域にいきわたらせるべく、巨大な水枕のような仮設給水タンクも3基設置しました。

しかし、広範囲にわたる地域の各所で避難生活を送っている多くの被災者たちの中には、いまだに支援が届いていない人々も存在します。

「仮設給水タンクがもっと必要です。」「女性たちは、家族が使う水を集めるために、恐らく毎日3,4回、1〜2キロ歩いています。もっと(彼女たちが住んでいる場所の)近くに、水を提供できるような場所を用意する必要があります。」ユニセフのパートナー団体で、浄水場を管理している地元NGOと共に活動しているアフラウ・アハメド・トゥニオさんはこう話します。

パキスタンの洪水被災地全域で、ユニセフは、毎日250万人以上の人々に飲料水を提供しています。しかしながら、まだまだやらなければならないことが山積しています。

洪水の水は各所で引きはじめていますが、人道支援活動の資金も底をつき始めています。現時点までにユニセフに寄せられた各国からの支援金の総額は、ユニセフが今後1年間以上こうした活動を継続するために必要としている資金の半分にも満たない状況です。現在までに確保されている資金の殆どは、水と衛生、公衆衛生を改善するための活動に活用される予定です。パキスタン全土を脅かす可能性のある病気の流行といった二次被害を防ぐためには、更なる支援が緊急に求められています。

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