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想像を絶するほどの壊滅的な鉄砲水が、タヤブちゃん(4歳)と家族を襲いました。お父さんのモハマド・アスラムさんは、北西部、カイバル・パクトゥンクワ州のサドラ・シャリフ村の農地で、農業をほそぼそと営んでいました。 8月上旬、村の洪水の水が引き始めると、アスラムさんは、農作物の被害状況を確かめに畑へ向かいました。「“それ”が作物の間に引っかかっていたんで、ちょっとした興味から、家に持って帰ったんです。」「それが家族に悲劇をもたらすなんて、全く思いもよりませんでした。」 アスラムさんはその時のことを思い出して、こう語ってくれました。 アスラムさんは、誤って地雷を家に持って帰ってしまったのです。アスラムさんの息子と娘は、地雷と気がつかずにそれを使って遊び、爆発。子どもたちは重症を負いました。「遊びたいの。でも痛いの。」こう話すタヤブちゃんの片方の足は、地雷の爆発で、足首から下が失われていました。 「タヤブは、いつも泣いています。体重も随分減りましたし、いつもピリピリしています。」お母さんのナセエム・ビビさんは、こう話します。「タヤブは、完全に人に頼りきっています。どこへ行くにも抱えて連れて行かなければなりません。」 潜んでいる脅威
各地で洪水の水が引き始めるにつれ、不発弾や地雷という新たな危険が人々を脅かしています。洪水によって、こうした爆発物が、紛争地域の連邦管轄トライバル・エリアのひとつ南ワジリスタンに隣接する山々からカイバル・パクトゥンクワ州に流されてきたのです。 「洪水被災地では、ここ2ヵ月の間に、16件もの被害が報告されています。」ユニセフのファルマン・アリ子どもの保護担当官は話します。「女性や子どもを含む7人が犠牲になりました。他にも、手足の切断に至るような重傷を負った人も少なくありません。」 こうした危険な状況に対応して、ユニセフは、地元NGOと共に、洪水被災地で地雷の危険を伝える教育(MRE)プログラムを拡大しています。 効果的な活動
世界各地でMREプログラムを展開しているユニセフは、日本政府の支援を受け、パキスタンでも、過去2年にわたり、国北西部のMRE作業部会で主導的な役割を果たし、コミュニティの中で展開する効果的な地雷対策を策定してきました。 この経験を活かし、ユニセフは現在、パートナー団体と共に同様のプログラムを策定。危険地域に暮らす洪水被災者を対象に予防措置を講じています。一連の活動の中でも、ボランティアの選出と研修は、このプログラムの重要な要素です。このボランティアの方々には、地雷が爆発した際に被害者に迅速に医療的な支援が提供されるよう、応急処置用の医療キットも配布されています。 「地雷に関する知識があって危険を認識していれば、家族にあんなことは起こらなかったはずです。」タヤブちゃんのお父さんのアスラムさんはこう話します。アスラムさんの村では、アスラムさんの家族に起こったような悲劇を体験した人は、今までいなかったのです。アスラムさんは、今、地元の村で行われているMRE活動に参加しています。 ボランティアが命を救う
また、ユニセフは、タヤブちゃんのような被害を受けた人々と、治療やリハビリテーションなどの適切なサービスを提供している人々とを結びつける活動も行っています。同時に、学校では、子どもたちに地雷の危険性を伝える授業が行われています。 一連の活動の効果は既に出始めています。コミュニティのボランティアの人々の不発弾に対する認識が高まり、被害は未然に防がれ、地元の不発弾処理班も迅速に対応しはじめています。 爆弾処理班のイナヤト・ウラーさんは、次のように話します。「洪水によって、広い範囲の地域が危険に晒されています。」 「コミュニティレベルでのMREの訓練や啓発活動は非常に重要です。私たちにはこうした広い地域をくまなく調査できるほどの財源も人的な余裕もありません。コミュニティの人々が、地雷発見後直ぐ報告してくださるので、多くの命が守られているのです。」 ************** ◇ 募金のお願い ◇ 公益財団法人 日本ユニセフ協会では、自然災害により困難な状況にある人々に対してユニセフが行う緊急援助を支援する 『自然災害緊急募金』 の受付を行っています。
なお、当緊急・復興支援に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合、現在行われている他の緊急・復興支援に活用させていただくことがありますので、ご了承願います。 |