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子どもの命を守る世界的行動を!【2012年6月14日 ワシントンDC発】 80ヵ国以上の政府が参加するハイレベル会合6月14日−15日の2日間、80ヵ国以上の政府と多くの民間企業、市民団体などが、ユニセフとの協働のもと、エチオピア、インド、米国政府が開催するハイレベル会合“The Child Survival Call to Action”(子どもの命を守るための世界的行動を求める会議−仮訳)に参加するため、米国ワシントンDCに結集。子どもたちの命を守るための、持続可能な世界的規模の活動を開始します。 2035年までに追加的に450万人の子どもの命を救う新しいワクチンの開発・導入や保健サービスの改善、教育への投資、そして各国政府や市民団体ほか多くの協力パートナーの努力によって、過去40年の間に世界の子どもの死亡数は半減しました。 しかし、未だなお、毎年数百万人(その殆どはサハラ以南のアフリカと南アジア)の子どもたちが、多くは防ぐことが可能な病気によって5歳の誕生日を迎える前に命を落としています。2010年現在、その割合は、1000人の出生に対して57人という水準にとどまっています。 今回のハイレベル会合でキックオフされる持続可能な世界規模の活動 “The Child Survival Call to Action(子どもの命を守る世界的行動)”は、2035年までに、全ての国で、5歳未満児死亡率を出生1000人に対して20人以下の水準に減らすことを目標にしています。この歴史的な目標を達成すれば、2035年までに、さらに450万人の子どもたちの命が救われることになります。そしてそれは、予防可能な子どもの病気を撲滅させるという最終目標に、世界を大きく近づけることを意味します。 過去分析に基づく5つの活動強化領域さらに、過去の実績を検証した結果、この目標は、以下の5つの領域における活動を強化することによって達成できると想定されています。
世界は子どもを救う手段、対策、技術を持ち合わせているハイレベル会合の開催にあたり、ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、次のように語っています。 「私たちは、毎年数百万人の命を救う、手段、対策、技術を持ち合わせています。それなのに、それを子どもたちのために使用しなくて良いという理由はありません。世界の子どもたちのための約束を更新するため、下痢性疾患、肺炎、マラリアという子どもの主な死因に注目し、効果が高く、低コストの医療処置の普及を高める一方で、最も対応が行き届いていない子どもたちへも手を伸ばすために、新しいアプローチを試みたり、政治的行動に拍車をかけていく必要があるのです」 あらたなる約束このハイレベル会合では、参加する政府や各団体が、“A Promise Renewed”(あらたなる約束ー仮訳)と称される合意文書に署名。それぞれの国で、子どもの命を守るための行動計画を見直し、結果を測定すること、そして最も不利な状況におかれた社会的に最も脆弱な子どもたちに、従来以上に配慮した政策を重点的に行うことを約束する予定です。
(合意文書:仮訳) 10年前、国連総会は象徴的な決議となった「子どもたちにふさわしい世界」を採択し、それにより何百万人もの子どもたちの命が救われました。今日、私たちは、この世界の子どもたちへの約束を更改します。 ゆえに、私たち署名に臨んだ政府や州の首脳や代表者は、ここに子どもたちに対する私たちの約束を再確認します。国連事務総長主導の“Every Woman, Every Child”という理念に沿って、私たちは、防ぐことができる子どもの死亡を根絶するという世界的な活動への支援を約束します。 子どもの死亡率を減少させるという観点で、世界は大きな進展を遂げました。過去40年にわたって、新しいワクチンの開発・導入や保健サービスの改善、教育への投資、そして各国政府や市民団体ほか多くの協力パートナーの努力があったことにより、世界の子どもの死亡数は半減しました。この前例のない進歩とそれを支える科学的かつ社会的な躍進の勢いは、防ぐことが可能な子どもの死を、高中低所得国いずれにおいても、劇的に減少させる歴史気的な機会を提示していると考えられます。 国家的な行動と国際的な協力を通じて、私たちは新生児と子どもと妊産婦の生存率改善を加速するための行動を取ることを約束します。この目標に向けた総合的な進展に対して、私たちは説明責任を負います。そして、世界中の子どもたちのために、全ての子どもが人生において採りうる最善のスタートを切れるようにするための各国政府の努力を、あらためて約束します。 |