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東日本大震災復興支援 第202報
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© 日本ユニセフ協会 |
本勉強会は、気仙沼市民生委員児童員協議会や気仙沼市社会福祉協議会との共催で開催しました。 |
7月17日、宮城県気仙沼市市民会館にて、日本ユニセフ協会と全国児童家庭支援センター協議会の連携事業の一環として、同市の民生委員や一般の方々を対象に「社会的養護と里親についての勉強会」が開催されました。
一般にあまり認知されていない「里親」や「社会的養護」。気仙沼市民生委員児童員協議会や気仙沼市社会福祉協議会との共催で開催した本勉強会では、宮城県東部児童相談所気仙沼支所の福島伸一次長が、「里親制度」をわかりやすく解説。様々な理由で親や保護者を失った子どもたちを社会的に擁護する仕組みとしての里親制度の社会的な認知度が低く、委託可能な里親家庭が少ないことから、里親委託率が14%に過ぎないこと。このために、施設養護に依存する傾向が強い現状など、里親制度の現状と課題についてもお話いただきました。
また、宮城県里親会の大枝邦良氏や仙台市里親会の西岡将輝氏からも、里親としてのご経験をお話いただき、参加者の方々に、里親制度の具体的なイメージとともに、里親に対するサポートのあり方も考えていただける機会を作りました。
日本ユニセフ協会が全国児童家庭支援センター協議会と連携して、宮城・岩手両県で実施している里親支援事業では、8月に、里親のみなさんに一時的な休息やリフレッシュの機会を提供することも目的に、里子のキャンプを実施予定。9月に大阪で開催される国際フォスターケア機構(International Foster Care Organization=IFCO)世界大会では、宮城、岩手、福島各県で活動されている自治体・専門団体関係者の方々にもご参加いただき、本事業を報告し、本事業から見えてきた「里親」「社会的擁護」の課題などを議論する特別シンポジウムを開催。同会議の分科会でも、岩手県気仙地区で実施する親族里親支援の取り組みについて、具体的な発表をする予定です。