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東日本大震災復興支援 第205報
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『東日本大震災津波 岩手県保育所避難状況記録』〜子どもたちは、どう守られたのか〜 |
日本ユニセフ協会は、東日本大震災緊急・復興支援活動の一環として、同震災の教訓を次の“万が一”に生かすことができるよう、本年はじめ、岩手県保健福祉部児童家庭課と共同で、2013年2月に、報告書『東日本大震災津波 岩手県保育所避難状況記録』を発表しました。
東日本大震災で、岩手県内の保育所も大きな被害を受けましたが、保育中の子どもたちや勤務中の職員の犠牲者は皆無でした。あの未曾有のスケールの大災害の中、子どもたちはどのように守られたのか?私たちは、国内外の子どもたちが通うあらゆる形態の施設の災害対策の強化や改善につなげることを目的に、アンケートと聞き取り調査を通じ、岩手県内の各保育所が取った避難行動やその背景にあった日頃の備えや心構えなどを調査し、報告書をまとめました。
本報告書を受け取ったユニセフ本部(ニューヨーク)の緊急支援本部長テッド・チャイバンは、「月に一回以上行っていた避難訓練などの日頃からの備えや、職員の方々の適切な判断、そして子どもたちと関わる仕事への並々ならぬ情熱が、岩手の子どもたちの命を守ったということがよく分かります。これらのことは、岩手や日本国内の保育所のみならず、世界中の学校や施設、地域の防災の取り組みにおいても重要です。早速、このレポートを各国のユニセフ事務所などとも共有し、実践に生かしていきます」とのコメントを寄せました。
本報告書には、大震災発生からの流れ、避難所での状況、復旧・再開までの道のり、今後の防災対策の課題が、調査結果と現場から寄せられた声とともに、まとめられています。
※本文15ページより引用 |
◆ 避難手段と持ち出し物
◆ 避難所と常備品
◆ 今後の課題
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※本記録は、保育施設やその他の児童福祉・教育施設での災害対策マニュアルとして代用されるものではありません。また、調査で集められた数値データや叙述的内容を利用して、団体や個人の評価を行うことを目的としているものではありません。調査方法やデータ分析に関して制約があります。